子ども時代の自然体験、年収・学歴にまで影響?

ベネッセの教育情報サイトに「子ども時代の自然体験、年収・学歴にまで影響?」という記事がありました。独立行政法人国立青少年教育振興機構の調査によると、子どものころに自然体験などさまざまな体験を積んだ者ほど、学歴や年収が高いということが明らかになった、ということです。

同機構は、子どものころに自然に触れた、友達と体を使って遊んだ、地域の大人たちと接したなどの経験が多い者ほど、大人になってからの「意欲・関心」「規範意識」「職業意識」が高いと結論付けています。それだけではありません。「年収500万円以上」の割合は、体験が多い者が33.8%、少ない者が23.1%でした。このほか、自然体験などが多かった者ほど、読書量が多く、逆にゲームをする時間が短いという結果も出ています。

自然体験は創造力をふくらませます。たとえば夏の海。波に向かって駆け出す子供たち。波はひとつとして同じものはありません。沖に向かって泳ぎだそうとするとき、波に向かって突っ込んでいくと、思いのほかに大きな力に押し戻されます。しだいに、波と波の合間を見はからって泳ぎ出すタイミングをはかるようになります。たったこれだけの工夫ですが、子供を大きく成長させる糧になります。自然を相手にするということは、そんな工夫の積み重ねの機会を子供たちに与えてくれます。

もちろん自然を相手にするということは危険を伴います。波と波の合間のタイミングをはかって沖に泳ぎだそうとした瞬間、つぎの大きな波がやってきたとします。波にのまれたときのあのめちゃくちゃな状態。洗濯機の中に自分が投げ込まれたらこんな感じだろう、といった感覚。その怖さは体験してみないとわかりません。口からも鼻からも海水を飲み込み、耳にも砂が入り込み。でも、そんな体験が子供たちを成長させます。

自然体験でなくともかまわないでしょう。小さな時に友達とたくさん遊んだ子供ほど、成長してから人間関係能力が高くなるはずです。遊ぶってことのなかには、創造力がはたらく部分がたくさんあるのです。小さなうちは、よく遊べってことですよね。いずれにしても、外の世界にはたらきかけることが多い子供ほど、自分を形成していくチャンスが多くなります。

小学生の高学年になったから、中学生だからといって、今からでも遅くはありません。子供はどんどん外に連れて行きましょう。そして、お父さん、お母さん自身が、家の中に閉じこもっているのではなく、外遊びが出来るオトナになった方が良いです。子供にとって、もっとも身近なオトナは父親と母親です。波の乗り越え方を知っているオトナは子供からも尊敬されるはずです(笑)

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