親としての覚悟
センター試験は明後日。私立中学入試まで15日。県立高校入試まで29日。本当にいよいよになってきた。お父さん、お母さんの不安がどんどん大きくなっていくのがわかる。自分の入試よりもわが子の入試の方がどきどきするのだ。代わってやりたい、という気持ちがどんどん強くなっていく。頑張っているわが子を見ているとなんとかしてやりたいと思う。逆にもうちょっと頑張れるんじゃないかと歯がゆい気持ちも募ったりする。
お父さん、お母さん。学習塾の塾長としてたくさんのお金もいただきながら子供さんの指導をさせていただいている立場でとても言いづらいのですが・・・
入試というのは合格するモノもいれば不合格になるモノもいる、ということです。それが入試の本質だと言うことです。どんなに確実だといわれていても不合格になることもあります。また、ダメだダメだと言われていても合格することもあります。それが入学試験です。
どれだけのリスクをとるのか、ということを親と子でしっかりと話しあって欲しいことです。ゼッタイに公立に受かりなさい、というようないい方はできるだけさけていただきたいです。入試に「ゼッタイ」ということはないからです。
これからこどもたちは様々なハードルに挑戦していくことになります。大切なことは、ハードルを跳ばない選択をしないことです。向かっていくことです。向かっていく選択をしたとすれば、それだけで親は子を認めてあげて欲しいのです。
私の仕事はこどもたちを合格に導くことです。こどもたちが目指した第一希望の学校に合格させてあげることです。しかし、どこまでいっても入試はリスクをともないます。客観的なデータをもとに合格の可能性をお話しします。しかし、あくまでもそれは可能性です。最終的にはご家庭の方針として「どこまでのリスクを引き受けて挑戦するか」という判断になります。ここには私には踏み込むことはできません。
ただ、願いとしては、どんと構えて子どもの挑戦を身守って欲しい、というのが私のわがままな思いです。
いよいよです。県立高校入試は志願の時期になります。願書を出し、学校ごとの倍率が出て、本当に最終的な受験校を決定するときがすぐそこです。親としての覚悟を是非ともお持ちいただきたく願います。勝手なお願いとは思いますが、是非ともよろしくお願いいたします。