式の書き方
さて、質問です。
A君は式の計算問題を解くときにできるだけ頭を使って途中式をあまり書きません。B君は途中式を出来るだけ書くようにして問題を解くようにしています。成績が良いのはどちらの生徒でしょうか?
おわかりですよね。B君の方が間違いなく成績は良いです。数学の成績は途中式の長さに比例する、という法則があります。数学の成績が伸びない生徒は何度言っても途中式を省こうとします。
(7x-3)-(3x+8)=4x-11
これが出来ない生徒の式の書き方です。
(7x-3)-(3x+8)
=7x-3-3x-8
=4x-11
こちらが出来る生徒の式の書き方です。式は一行に一つ、-( )を外すときはミスをしやすいので頭でやらずに手で書いて考える。この二つの鉄則をしっかりと守っています。
出来ない生徒は「そんな面倒なことをしなくても大丈夫」と考えます。出来る生徒は謙虚に「ミスを防ぐためには途中式をしっかりと書かなければ」と考えられるのです。このちょっとした違いが成績の差、とくに学校の成績の差になっていきます。
数学は頭で考えるのではない。手で考える。
これは私の持論です。人はミスをする生き物です。そのミスを防ぐためには「具体的にミスを防ぐ方策」を講じなければなりません。それを謙虚に実行できる者だけが良い成績を修められるのです。
中間試験が間近です。範囲も狭いテストです。いかにミスをしないかだけが勝負になるテストです。謙虚に途中式を書いていきましょう。