お父さん、お母さんの勘違い
年が明けてポツポツと問い合わせが入り、学習相談をおこなっています。新中3(現中2)は定員になっていますが、その他の学年は若干の空きがあります。今日も中1生のお母様のお話をうかがいました。
中1生をもつ保護者の方が言われるのが、「小学生の時のテストはほとんどが100点や90点だったので勉強は大丈夫だと思っていました」「親バカかもしれませんが、高校は進学校に進める学力があるのだと思っていました」といったことです。
確かに昔は小学校のテストで100点をとっていれば上のようなことがいえました。でも、今は違います。絶対評価になり、テストは「学んだことが理解されているか」のチェックになっています。得点はだしていますがほとんど意味はなく、基本的に誰でも出来るものしか出題されていません。いっそのこと得点などださずに三段階程度で結果を出せば良いのに、と思います。
相対評価だった頃の保護者の方の感覚は、絶対評価になっている今とかなり「ズレ」が生じてしまっているのです。小学校の評定が全く子どもの学力をはかるのに無意味だとは言いません。ただ、あくまでも絶対評価での情報だということを忘れてはいけないのです。
出来れば、外部のテストなどを受け、同学年の中での相違的な評価もしっておくことを、小学生をお持ちの保護者の方にはお薦めします。もちろん、順位付けされた評価がその子のすべてではないことは前提です。とはいっても、そうした客観的なデータを把握しておくことは、親として大事なことではないでしょうか。
確かに中学校も絶対評価ですが、高校入試に学校の成績が利用されるため、県教委などから「この程度の割合で評定をつけるのが良い」といったお達しもあり、相対的なつけかたにもなっています。高校入試はあくまでも相対的に合否が決められていきます。
いろいろな意味で今と昔の違いをしっかりとわかっておきたいものです。