今年の入試問題の得点平均予想
偏差値50の生徒がいたとします。県内の県立高校で言うと、岸根高校、金井高校、住吉高校、茅ヶ崎高校、厚木東高校、有馬高校、神奈川総合産業高校などがこの偏差値にある学校です。ちょっと上が元石川高校、藤沢西高校、伊志田高校、大和西高校といったところ。ちょっと下が荏田高校、横浜南陵高校、藤沢清流高校、橋本高校といった学校です。
昨年度の入試ですと、このSS50の生徒は、こんな入試得点をとりました。
英語/55点、数学/65点、国語/70点。理科/70点、社会/50点、合計/310点
それが、今回の入試ではこんな得点になりそうなのです。
英語/55点〜60点、数学/55点〜60点、国語/65点〜70点、理科/40点〜45点、社会/45点〜50点、合計/260点〜285点
数学で10点〜5点、理科で30点〜25点、国語で数点は昨年度よりも得点が落ちるということです。社会は昨年が難しく、今年はちょっと易しくなると考えていたのですが変わりませんでした。英語は易しくなったというよりも、昨年とほぼ形式が同じだったので受験生が慣れた結果です。
これらのことから総合すると、SS45〜SS55のあたりの県立高校の入試では、受験生の平均点が30点ほど落ちることはほぼ間違いないでしょう。上記にあげた各高校のボーダーは昨年度に比べてそのぐらいは下がると見ておいてよいと思います。同時に、理科で10点代や20点代をやってしまった生徒も多数いるはずなので、合否ボーダーをよむことはとても難しいです。
また、上位校は、理科の落ち込み方が中堅校よりもさらに大きい可能性があります。こちらも理科や数学で「とんでもない失敗」をしてしまった生徒がいるはずです。大逆転も多数起こりうる、と見ていて良いでしょう。大和高校など旧学区のトップ校では昨年は420点前後が受験者の平均点だったのですが、今年は400点を切り、さらに380点ぐらいまで下がるかもしれません。そもそも理科の得点がばらつきすぎて、平均点を出すことに意味がなくなるかもしれません。
26年間も塾をやっていますが、これほどの激変を経験するのは初めてです。それほどとんでもない入試問題でした。