入学式をむかえた高校生へ
今日は多くの県立高校、市立高校で入学式です。高校受験を頑張り、目標の高校に入学できた生徒は、ちょっとした高揚感のもとに今日の日をむかえているのでしょう。高校受験が思い通りにいかなかった生徒は、3年後のリベンジに向けて気持ちも新たに入学式にのぞんでほしいです。いずれにしても、人生の中で最も「かがやける3年間」のはずです。精一杯の毎日を過ごしましょう。
私にとっての高校入学式は四半世紀以上も前の話になりますが、それでも高校入学当初のちょっとした興奮状態はなんとなく覚えています。うれしかったですからね。かなりの緊張状態で高校受験をむかえていましたから。頑張って県内トップ校に合格出来た余韻があったはずです。まわりの誰もが「すごいやつ」に見えたものでした。まぁ、自分以外は実際に「すごいやつ」ばかりだったのですが(笑) いまだに付き合いの続いている友達も多く、みんな社会の中心で活躍中です。
今の自分の根っこの部分は、この高校3年間でできたといってもいいです。そのぐらい刺激に満ちた毎日でした。もちろん、大学もおもしろかったです。でも、すでに「できあがった自分」がいて、全国から集まった強烈なキャラクターの他者とのぶつかり合いが大学時代でしたから、高校3年間とはまったく違ったものでした。
15歳から18歳。大人への入り口であり、どんなことにたいしても感性豊かに反応でき、何もかも吸収して自分のモノにできてしまう時期です。モラトリアムの時期、といった消極的な時間の使い方をせず、逆に自分が何ものでもないこの3年間を、積極的に「自分のため」にだけ使っていきましょう。
この時期に自分の中にどれだけのものを見つけられるかが、生涯にわたっての自分を決めるといっても過言ではないです。さがさなくたって良いんです。とにかく、ピカピカした毎日を過ごしてください。そうすれば、ゼッタイにかけがえのない「何か」が自分の中に生まれます。それが何なのかがわかるのはしばらくたってのことですが。
とにかく入学おめでとう