書き記すことの大切さ

模擬試験の重要性はその後処理です。間違いをしっかりと分析し、次の回につなげていく作業です。解き方を間違ったのか、時間配分を失敗したのか、知識・理解が不足していたのか、問題の読み違いなのか・・・ 間違いにはさまざまな要因があります。その要因をしっかりとらえることがまずは大事です。それも具体的でなければなりません。

一昨日に実施した「予想模試演習」の反省を生徒に書かせています。次の文はある生徒の英語の反省文です。ちょっと長いですが引用します。

リスニングはしっかり集中してなるべく落とさないようにする。
今回は無かったけど単語の問題は間違えないようにする。
三人称単数のsを見逃さないようにする。
並び替え問題がひどすぎた。
show + 人 + 物
などの決まりを並び替えの単語などをみたとににすぐわかるようにする。
後ろから前修飾もしっかりでてくるようにする。
前置詞を間違えないようにする。
something hot to ~ などの決まりをしっかり覚える。
問5のような問題は問題で出されている前後や、図をよく読んで意味を理解できるようにしたい。
長文はとにかく問題を読む。読んで理解する。問題の内容を本文の方から早く見つけられるようにする。
問7みたいな問題は問題でなにを言われてるのかをしっかりわかるようにするのと図と説明文的なものがわかやばできると思うからちゃんと読んでときたい。
対話文は問題に出されている部分の前後しっかり読む。
時間配分考える。今回は時間配分ができてなくて、問8は全く問題がよめなかったから、できる問題から考えていって後からできなかった所を考える。一つの問題に時間をかけすぎない。

分析が具体的ですね。知識理解の足りない部分、解き方が間違っていた部分、それがしっかりと書かれています。同時に、次回の向けての修正箇所もしっかりと示されています。この生徒はこうした反省を5教科に対してきちんとやっています。今のところ、中3生の半分はこのレベルの反省文が書けています。

ただ、こんな反省文 英語 基礎的な単語を復習し直す しか書けない生徒もいます。

前の生徒との差は歴然としています。これは試験に対する気持ちの差が原因です。それは自分の志望校への思い入れの度合いにもよります。それでもこの生徒に対しては反省文を書いてきたことを良しとします。このあと、どこまで自分を分析できるようになるか、それがこの生徒の1ヶ月の成長になります。

いずれにしても、入試を通じてこどもたちが成長していくというのは、こうしたことなんです。学習を通じて自分を分析するチカラを身につけ、それを修正する方向性をさがし、実際に演習を通じて具体的に自分のモノとする。受験という対象物があってこそ、自らと対峙できるようになっていくのです。

あと1ヶ月ちょっとですが、この濃密な1ヶ月を過ごすことで、こどもたちは見違えるほど大きくなっていきます。

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