桜美林中学、高等学校
学校は東京都町田市にあります。横浜線の淵野辺駅と、京王線・小田急線の多摩センターからスクールバスが頻繁に出ています。町田の駅からも路線バスが走っています。桜美林大学のキャンパスも隣接しています。創立者はプロテスタント系のキリスト教者で、中国で学校を運営していた方だそうです。敗戦で日本に戻られ、キリスト教社会主義者で著名な賀川豊彦氏の支援のもとに町田の地に桜美林学園を解説したそうです。
以前にうかがったときは、宗教色をほとんど感じなかったのですが、今回の説明会では「キリスト教主義に基づいた国際人の育成」という建学の精神についてしっかりと説明されていました。礼拝もしっかりとされているようですし、合唱コンクールの歌唱曲も賛美歌です。私はどちらかというと学校の精神的な柱に宗教があることを肯定的にとらえるほうなので、なるほどそうした学校なんだ、と腑に落ちたしだいです。
中学の受験情報です。首都圏模試の偏差値で2/午前がSS54前後。2017年の入試日程は、2/1午前、午後、2/2午前、午後、2/3午前です。午前入試は2科、4科の選択、午後入試はすべて2科入試です。3回以上の受験で「いいとこどり」を実施。
高校の受験情報です。併願優遇はAとBに分かれていて、Aの基準は22/25以上、Bの基準は23/25以上。Aは3教科の入試がありますが、Bは書類選考で入試はありません。オープン入試もあって、こちらは第一志望か第二志望かで合格ラインがかわってきます。いずれにしても、県立トップ校or準トップ校の併願先です。詳細は学校のホームページ等を確認下さい。
中学の英語では「New Tresure」をつかっていて、授業も参観させていただいたのですが、先生が独自にプリント等を作成して、内容的に高度な「New Tresure」をかみ砕いた形で使われていました。数学も中3段階で数1・Aの内容を進めていくカリキュラム。中学生は4クラスですが、高校進学後も新しく加わってくる高校生とは別クラスで卒業までいくようです。中高生とも土曜日まで授業があります。
進学実績です。2016年度入試で現役進学者が多かった大学は以下のようです。1 法政大 2 桜美林大 3 日本大 4 青山学院大 5 中央大 6 明治学院大 7 立教大 8 明治大 9 早稲田大 10 学習院大
合格人数でみると以下の通りです。 国公立大/22名、早稲田大/23名、慶応大/7名、上智大/13名、東京理科大/4名、国際基督教大/1名、明治大/39名、青山学院大/38名、立教大/23名、中央大/38名、法政大/71名。
高校でも頻繁に「進路ガイダンス」や「教科ガイダンス」がおこなわれ、その回数は高1で12回、高1で18回、高3で17回とのこと。私立学校らしい「しっかりとした進路指導」が実施されていそうです。訪れてみて、あらためて桜美林中学、高校の良さを知りました。「学而事人(がくじじじん)」という「人に仕えるために学問をする」という方針がよく伝わってきた説明会でした。