2020年度以降の私立大学入試はこうかわる

日曜日の保護者会の資料作成をしています。

第二部は「激変する子どもたちを取り巻く教育についてわかりやすくお話しします」というものです。2020年を境に、子どもたちを取り巻く教育は大きく動きます。というよりも、すでに動き始めているといえます。

わたしが注目したのは、先日、早稲田大学が出したメッセージです。

先日も記事にしました → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180609/

いくつか注目する点があります。

まず、大学入試共通テストを利用することです。いまの大学受験にはセンター利用試験というのがあります。文字通り大学入試センターの結果で合否を決めます。センター試験の代わりに新しい「大学入試共通テスト」を利用する、ということなのかというとちょっと違います。

このメッセージは一般試験改革のものです。つまり、センター利用試験ではなく、2月におこなう各大学の独自問題を使っての入試のことです。その一般試験を、大学入試共通テスト+英語の外部検定+学部独自の日英両語の長文を読んでの記述問題の三本立てで合否を決める形にする、ということです。

200点満点の中で、英語は、大学入試共通テストから25点、外部テストから15点、独自試験で85点と、125点を占めるという大きさです。しかも、国語と数学が必修で、社会は理科や数学にも代替できます。従来の文系受験といえば、英語、国語、社会の3教科受験だったのと大きく違っています。

整理すると

1 多くの私大で、2020年以降は、センター利用という入試形式がなくなり、一般試験の中で「大学入試共通テスト」の結果を利用してくる。

2 英語については外部検定試験の結果を利用することになる。

3 各大学の独自問題については、日英の長文を読んでの記述問題などとなり、教科横断型の思考力を問う問題となる。

ということです。

もちろん、これは早稲田大学の新しい入試の姿ですが、私大のトップにある早稲田の方向性は、そのまま他大学が追随していくことが考えられると同時に、他大学はこの方向性をさらにおしすすめた形を提示してくる可能性さえあるのです。

と、ここまで書いてきて、はたしてどれだけの方が理解していただけたのかな、と思っています。そもそもセンター利用と一般試験の違いがわからないと、今日の話は全くちんぷんかんになってしまいます。やっぱり、日曜日にしっかりと目を見ながら「わかりやすく」説明するしかないですね。

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