今春高校入試のデータ集
全県模試進学工房さんから今春入試のデータ集が送られてきました。この分厚い一冊が中3生の進路指導の基本資料になります。ものすごいデータがつまった一冊です。
このデータ集には、今春入試での各県立(市立)高校別に、受験者の「学校成績、入試得点、面接得点」が一覧で掲載されています。神奈川県の公立高校入試は「得点開示」をしてくれます。つまり、自己採点ではなく、実際の間違いない得点の一覧のデータということです。
もちろん「全県模試」を受験した生徒で、県内の各塾に通っていて、その塾の先生がデータを回収して進学工房さんに送った生徒にかぎられます。それでも、座間高校だけをとっても100人ごえのデータですから、かなりの精度で今春の高校入試を分析できる資料になっています。
下の写真は座間高校のデータの一部です。
No,77とNo,78の子は合格しています。No,79とNo,80の子は不合格で、No,81とNo,82は合格です。左から「学校成績」のデータが中2と中3で並んでいて、その後の「111.0」や「115.0」という数字が135点満点の数値です。そのあとに続くのが「入試得点」で、「308」や「299」というのが500点満点での合計得点です。
たとえばNo,80の生徒は122/135の学校成績があったのに、その下のNo,81の103/135の子に抜かれて不合格になっています。No,80の生徒の入試得点は282点で、No,81の子のそれは323点。またNo,82の子も内申ではNo,80の子に13ポイント負けていたのに、入試得点の27点差で逆転合格している、ということがわかります。ちょうど、このあたりが今春入試での是間高校の合否の境目だったのだと考えられます。
座間高校は「内申:入試:面接」が「3:5:2」の入試重視の入試です。また、面接得点は全員に94.00点がついてまったく差がついていません。ということは、内申点と入試得点だけをみていけばいいわけで、内申が109でも入試得点が309点で合格できる、ということです。ここにはあげませんが、内申が96で入試が305点の子も合格しています。逆に内申が122あっても、入試が282点の子は不合格になっています。
こんなふうにこのデータ集をしっかりとみていくと、それぞれの高校の合否ラインがどこにあったのかがはっきりとわかります。