来春の共通テスト英語リスニングでは「イギリス英語の発音」も出題される。
土曜日に実施した高3のマーク模試。英語のリスニングで「イギリス英語の発音」での出題がされていました。来春からはじまる「大学入試共通テスト」では「場面に応じてイギリス英語の発音」が使われると文科省から発表になっています。
どうして大学入試で「イギリス英語」の発音が利用されるのでしょうか。それは平成21年度からの高校の指導要領にある「現代の英語は世界で広くコミュニュケーションの手段として使われている実態があり、語彙、綴り、発音、文法などに多様性があるということを気づかせる」という目的からです。
実際にイギリス英語が使われているのは、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、インド、シンガポール、マレーシア、香港、マルタ・・・などとかなりの数になります。
文法や表現での違いも大きいようです。
学校などで「現在完了形」を学びます。
わたしは朝食をたべました。 I have already had breakfast.
こうしたきっちりとした英語、現在完了形を多用する英語はイギリス英語です。アメリカ英語では I already have breakfast. と表現することも多いようです。「持っている」という基本的な言い方もイギリス英語では「have」を使わず「have got」を使うとのこと。
発音についても違いは多いようです。たとえば「can’t」をイギリス英語では「カーントゥ」と発音し、アメリカ英語では「キャン」となるようです。イギリス英語では「a」をはっきり発音し、アメリカ英語では単語の終わりの「t」を発音しないからです。次のサイトで両者の発音の違いをわかりやすく説明しています。
中学生は来春から新指導要領にかわります。英語の学習もがらっとかわりそうです。英語といってもいろいろなんだということ。そんなことを知っておきたいですね。高校生は「イギリス英語」の発音について少し興味を持って学習する機会も持ちましょう。