10月の学習の重要性 高3編

大学入試共通テストまであと3ヶ月。いよいよ入試に向けて仕上げの時期になりました。

この時期は入試過去問演習が中心の勉強スタイルになるはずです。以前も話しましたが、入試過去問演習は「量より質」です。過去問をはじめると「こんな問題もできない」「これしか得点ができない」などと焦りの気持ちが生まれがちです。そうするとどうしても「量」をこなそうとしてしまいます。そこはぐっとこらえて、1年分の過去問に徹底的に向き合うようにしましょう。

さて、それ以外に10月の学習で大事なことをいくつか話しておきましょう。

「捨てる勇気」を持つこと 

どうしてもすべてをこなそうとしがちになるこの時期。それだとどれも中途半端になってしまいます。たとえば大胆に切り捨てる単元を持つことも重要です。大学入試は一発勝負ではありません。そのすべての試験の回にそうした出題があるわけではないのです。「捨て値勇気」を持つことは大切です。

「一週間単位でプランニングをしよう」 

月曜日/英語リーディング共通テスト予想問題 火曜日/日本史の私大過去問 水曜日/国語の私大過去問・・・ というように、曜日ごとにおこなう学習を決めることです。その日までにおこなったものをしっかりと解き直しすること。そうしたサイクルをきちんと作りましょう。

「学習計画を書き出そう」 

過去問演習を柱にし、そこで現状の自分の問題点をあぶり出したら、必ずその問題点を書き出すことです。得点を記録するのはもちろんですが、教科ごと、単元ごとにどんな知識理解が足りていないのか、問題解法のしかたにどんな問題点があったのか、そんなことをメモしていくことです。現状の課題の把握は、この時期の学習で最も重要な部分です。

「欲張らないこと」

欲張っても中途半端に終わるだけです。優先順位をつけ、学習することをしぼり込むことが大事です。すべてを完璧にする必要はないのです。自分が決めた合格最低点をこえること。そのためになにが必要で、なにを捨てて良いのかの意識をつねに持ちましょう。

学習の成果は「具体的」にすればするだけでるものです。逆に言えば「あいまい」なままの学習は成果が出ません。1日の学習も、なにを目的とし、何のためにやるのかを具体化して進めることです。そして、その日の課題はしっかりと翌日以降に解決していきましょう。

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