神奈川県の高校入試でのコロナ対応について
神奈川県教委から「新型コロナウィルス感染拡大防止に係わる高校入試への対応」というのが発表になっています。詳しくは https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/prs/r2284798.html# をご覧いただければ良いのですが、こうした文書は読解が難しいのが常です。わかりやすく内容を説明しておきます。
志願手続きが郵送になった
今回の発表はこの1点につきます。従来は、中学校ごとに同じ高校を志願する生徒がグループになって願書を提出していました。それが「願書を在籍校から志願先の高等学校に一括で郵送する」ということになりました。届けに行く手間がなくなったということです。
ただし、志願変更についてはここにはなにも書かれていません。書かれていない、ということは従来通りに「志願した高校に行って書類を受け取り、それを新たな志願先に届け直す」ということをしなければならないのでしょう。ただし、志願変更は生徒本人ではなく保護者の方でもできることなので、子どもたちにとっては入試日まで高校に行く必要はないということになります。
検査時の対応については、7月に県教委にうかがってお話しを聞いたとき https://miyajuku.com/20200805-2/ とかわっていません。基本的には「2月15日の入試当日に発熱等の症状がある場合は、コロナウィルスへの感染の有無にかかわらず22日の追試験を受けるように」ということです。ちなみに、追試験は高校ではなく藤沢市にある教育センターなどに集められての受検となります。他の高校を受験する生徒たちと一緒になっての受検になるということです。
また、面接や特色検査については追検査はありません。それらを受験できなかった場合は「資料のともなわないもの」という枠での選考にまわされます。ここは「長期欠席などで学校の成績がつかない生徒」などのための枠です。発熱などで面接が受検できず、追試験を受験した生徒が板としましょう。この生徒は学校成績と追試験の得点で1次選考合格者に相当するのかが判断されます。そこでダメだったとしてもつぎに2次選考合格者と比較される、ということです。
そもそも面接点で差をつけていない学校を受験した場合など、面接点がなかったとしても入試の得点と学校成績で何の問題もなく合否は決定できるはずです。特色検査が受験できなかった場合などがどういった選考になるのかはそれぞれの高校での判断になるのかな、と思います。ですから、できるだけすべての検査は受検した方が良いことは間違いないでしょう。
まとめます。
出願は中学校ごとにまとめて志願先に郵送となる。
15日の試験時に発熱などがあった場合は「追検査」にまわされる。
面接や特色検査などが受検できなかった場合は「資料のともなわないもの」としての選考になる。
この3点が発表になったことです。