2021年春の周辺高校からの大学進学実績(国公立進学/公立高校編)
2021年春の周辺高校からの大学進学実績です。今回は公立高校の国公立進学編です。国公立大への受験は、大学入試共通テストで5教科7科目を受け、その後に2次試験で数教科の記述中心の受験をとかなりハードルが高くなります。また、首都圏には難易度の高い国公立ばかりで、超進学校からでないと国公立大への進学は現実的ではないというのが実際です。
神奈川ツートップの「横浜翠嵐」「湘南」からの合格者はそれぞれ200人前後とさすがの実績です。とくに「横浜翠嵐」の東大50名という実績は全国に衝撃の事実として伝えられました。神奈川の県立高校が私立の御三家である浅野や栄光よりも東大の合格者数をこえるなんて!! 県が推進してきた「県立高校の進学重点校」という仕組みの成果です。この2校は全国の旧帝大や東京工業大、一橋大などの超難関大への合格者も増えていて、地元の横浜国大、市大への合格者数もかなりの数です。
翠嵐、湘南に続く進学重点校の「厚木」「柏陽」「川和」も国公立大への合格者数を確実に増やしています。とくに「厚木」の躍進ぶりはすごいです。学校全体で進路指導に力を入れ、学習指導にもしっかりと取り組んでいる成果が出ています。東大と京大を合わせて8名という数字はたいへんなものだと思います。
進学重点エントリー校はどうでしょうか。「大和」「県相模原」「鎌倉」「希望ヶ丘」「横浜平沼」などですが、20名~40数名の合格者を出しています。横浜国大、市大といった地元の国公立が中心ですが、それでも確実に合格者を伸ばしていることに違いはありません。これらの学校でも教員の増員などの県教委の支援の元、授業改革などが進み、生徒たちの進学への意識も少しずつ変わってきているのだと思います。
残念ながら国公立大への進学はここまでです。旧学区の2番手校以下になると0名~数名ということになります。現実に国公立大への進学は「進学重点エントリー校」以上ということがいえるでしょう。公立高校の二極化は急激に進んでいます。つまり一部の上位校と下位校の乖離です。実際、中堅下位校では40校前後が定員を割り、それ以外の高校でも1.0倍に近い倍率しか出ないところが多くなっています。それに対して、上位校では「特色検査」もありながら高い倍率での競争となっています。
大学入試は偏差値だけではないのも事実です。とはいいながら、こうして公立高校の合格実績をみていると、すでに高校進学の段階ではっきりとした「道」の分かれ目ができてしまっていることも事実なのです。
大学進学実績の一覧は https://miyajuku.com/infomation/2021goukaku/ にあります。