2021年県高校入試ボーダーラインをさぐる ① 厚木高校
伸学工房全県模試さんのデータから今春県高校入試のボーダーラインをさぐってみたいと思います。神奈川県の高校入試は合否発表の際に自分の採点済み答案を返却してくれます。面接点や特色検査の得点もです。伸学工房全県模試さんではそれらの数字を各塾から収集してフィードバックしてくれます。このデータからそれぞれの学校のボーダーラインを考えます。
今回は「県立厚木高校」です。県教委が指定した県内5校の進学重点校のひとつで、今春大学入試では全国でいちばんGMARCHへの進学実績があったと週刊誌で話題になった高校です。さっそく見ていきましょう。
不合格者 A
学校成績 123/135 入試得点 418点/500点 特色検査 29点 面接得点/100点
合格者 B
学校成績 123/135 入試得点 415点/500点 特色検査 48点 面接得点/100点
学校成績、入試得点はほぼ同じ受験生です。面接得点は厚木高校は全員が100点になるので差はつきません。この二人の合否を分けたのは特色検査でした。厚木高校は「学校成績 : 入試得点 : 面接 : 特色検査」の割合は「3 : 5 : 2 : 2」です。特色検査がこうして合否を分ける重みを持っていることがわかります。
合格者 C
学校成績 112/135 入試得点 430点/500点 特色検査 31点 面接得点/100点
この生徒とAの生徒との差は入試得点です。たぶん、Cの生徒は2次選考枠(学校成績を見ない入試得点+特色検査での合否選考)かと思います。ここから今春入試での厚木高校の2次選考のボーダーは入試得点が430点で特色検査が30点あたりだったと考えられます。
合格者 D
学校成績 114/135 入試得点 434点/500点 特色検査 37点 面接得点/100点
このDの生徒もボーダーギリギリの合格者かと思われます。2次選考での合格だったのでしょう。
不合格者 E
学校成績 128/135 入試得点 400点/500点 特色検査 36点 面接得点/100点
学校成績が高いのに不合格だった生徒です。特色検査も平均点ぐらいはとれています。入試があと数点高かったら合格できたのではと思われます。理科の1問が合否を分けた一人かもしれません。
今春入試での厚木高校であれば、学校成績が120台で入試で430点前後、特色で35点をこえていれば問題なく合格できたはずです。内申が110台でも440点を目指せるのであれば厚木高校も射程内です。逆に内申が130台の生徒は特色検査で大失敗しないような作戦を練りましょう。