県高校入試 面接シートの書き方
すでに中学校では「面接シート」の下書きをはじめているところがあります。いつものことですが「面接シート」の意味をしっかりと理解せず、自己PR書のような書き方を指導する中学校が多くあります。そこで、もう一度「面接シート」の持つ意味と書き方についてまとめておきます。
「面接シート」を書くにあたって大事な点は以下の通りです。
「面接シート」そのものは評価されない
「観点」を意識して書く
「面接シート」は、入試の「面接」の時に試験官が参考にするものです。当日の面接はこの「面接シート」をもとに実施されます。評価されるのはその「面接」の方で、「面接シート」はいっさい評価されないのです。つまり、完成された「面接シート」を作るよりは、当日の「面接」を意識した「面接シート」を作ることがとても大切だということです。
例えば、中学校での教科等以外での活動について書くところがあります。細かく具体的に書くのではなく、ある程度のところで止めておいて残りは当日の面接時に自分の口で話す、という流れで書くことが大切です。
すべてを「面接シート」に書いてしまえば、当日の「面接」で話すことは「面接シート」と同じ内容になってしまいます。また、ここは絶対に聞いてもらいたい、ということがあれば、しっかりと「面接シート」に書いておくことです。
いずれにしても大事なことは「面接シート」を「面接」の呼び水にする、ということです。評価されるのは当日の面接だ、ということを頭において「面接シート」を書くことが大事なのです。
もうひとつ。
神奈川県の公立高校入試での「面接」は、共通の観点と学校ごとの観点によってのみ評価されます。
共通の観点は
- 中学校での教科等に対する学習意欲
- 中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲
- 入学希望の理由
高校ごとの観点は県のホームページで公表されています。
たとえば「将来への展望」にチェックがない学校を受験するのに「自分の将来の夢」を「面接シート」に書いてもまったく評価はされないということです。その逆に、受験する高校の「観点」をしっかり理解して「面接シート」を書いておけば、高得点をもらえる「面接」につながるということです。
「何が観点なのか」を知らずして「面接シート」を書くのはまったくバカバカしいということです。
「面接シート」を書く前にやるべきことは、受験する学校の「観点」をしっかりと知り、その「観点」にそった「面接シート」の内容をしっかりと考えることなのです。
「面接シート」の書き方については過去記事でまとめています。こちらも参考にしてください。