【第3回】参考書ルートを「自分専用」にする方法

「この参考書ルートで東大合格!」
SNSやネットで、そんな魅力的な投稿を見かけたことはありませんか?
でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
そのルート、本当に自分にも合っているのでしょうか?
大学受験は、目指す大学も、今の学力も、得意・不得意も、人によってまったく違います。
だからこそ、「誰かのルート」ではなく、「自分専用の参考書ルート」を作ることが合格への近道です。
この記事では、自分にぴったりの参考書ルートをどう作ればいいか、その考え方と具体的なポイントをわかりやすくお伝えしていきます。

このシリーズでは、大学受験に向けた「参考書ルート」について、3回にわたってお届けしてきました。
- 第1回:なぜ参考書ルートが必要なのか
- 第2回:参考書ルートの構成とは
そして今回の第3回は、「参考書ルートを自分専用にカスタマイズする方法」についてお話します。
なぜ「自分専用のルート」が必要?
大学入試は、共通テストのように全国一律の問題もありますが、実際には志望校や学部ごとに出題傾向も難易度も全く異なります。同じ大学でも年度によって問題の傾向がガラッと変わることもあるほどです。
だからこそ「誰かが東大に合格したルート」や「SNSで話題の勉強法」をそのままマネしても、自分にとって適切かどうかは分かりません。
自分の現在地を正しく知る
まず大事なのは「今の自分の位置」を把握することです。
- 模試の偏差値
- 過去問の得点率
- 学校の成績
こうした客観的なデータをもとに、現状を分析しましょう。そして、そこから少しだけ背伸びしたレベルの教材を選ぶのがコツです。いきなり難関大レベルの問題集を開いても、心が折れてしまっては意味がありません。
一度決めたルートにこだわらない
参考書ルートは、完成された“正解”があるわけではありません。「自分に合わないな」と感じたら、途中で見直しても全く問題ありません。
むしろ、「やり切れること」が一番大切です。最後までやり切ったという経験こそが、合格への力になります。
指導者の存在がカギになる
自分自身を正しく評価し、最適なルートを設計するのは簡単ではありません。模試の結果や学力の現状を見て、最初にどこから始め、どんな順番で進めるのがベストか。そこは、経験ある指導者の力を借りるべきポイントです。
目標と現状を見極めて、途中での微調整も含めた「やり切れる参考書ルート」を一緒に作ってもらいましょう。
次回からは教科別ルートへ!
3回にわたってお送りした「参考書ルートの意義と全体像」シリーズ、いかがでしたか?
次回からは、いよいよ教科別に「どんな問題集を選び、どう進めるか?」という具体的なルート設計に入っていきます。英語・数学・化学……それぞれの戦い方を、一緒に深掘りしていきましょう!
今日も読んでくれてありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう!