GDPの1%増し

慶応大学が共立薬科大を吸収合併する話題は今朝の新聞各紙のトップ扱いでしたね。確かにインパクトのあるニュースでしたから。ただ気になったのが、どの紙面も「大学全入時代を迎えるにあたっての生き残り戦略」という視点で書き立てたところです。とにかく「大学全入時代」というところが強調されていました。

こうした書き方をされると、生徒も御父母も「なーんだ、誰だって大学に行かれるのならばたいして勉強なんかしなくたっていいや」という雰囲気になっていきます。確かに事実です。ただ、それは「大学に入ること」が目的だった今までの価値観からの判断です。今は「何のために大学に行くのか」「大学で何をするのか」そんなことが受験生に強く求められているわけです。親も、学費だけで文系私学で4年間で450万円、理系私学では4年間で600万円からの負担をしてまで何を学ばせるのか、真剣に考えなければいけないわけです。

それにしても大学の学費は高い。ある調査によると世界で一番高いのが日本だと言うことです。2番目のアメリカは奨学金が多様に用意されているとのこと。こんな調査もありました。

「GDPに占める日本の教育予算は3.5%で、先進国平均の4.8%と比べても低く抑えられています。仮に4.8%に引き上げれば、約6兆円の増額となります。全国の学生の授業料を10万円値下げしたとしても、総額3000億円です。(米軍への払う義務のない「思いやり予算」2441億円をやめれば実現可能に)この試算でいけば、2兆円で国公立大学を無料、私立の授業料も70万円の値下げが可能となります。この額でも、例えば、6兆円の道路特定財源(高速道路建設に使われる)をあてたり、5兆円の軍事費のうち、海外に出て攻撃に参加するための前面装備費を削れば、将来的には、実現可能な額です。」

考えさせられます。

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