高校選択で大切なこと
中3の生徒がこんなことを言っていた。「少子化だから大学は誰でも行けるんでしょ。それなら高校なんてどこ行っても同じじゃない。」ある意味で正しい。また、こんなことも言っていた。「大学なんか行かなくても、資格なんかはユーキャンでいくらでも取れるじゃん。」これもある意味正しい。「俺はサラリーマンにはなりたくねぇ。サッカーのコーチになるんだぁ。」うん、そうか。
そこで、私立大学の授業料は高いこと。国公立大学は安いけれど、めったに入れないこと。ユーキャンの資格を取っても、それで喰っていけるような資格はほとんどないこと。今はサラリーマンにはなかなかなれないこと。サッカーのコーチよりコンビニでバイトした方が収入は多いだろう事、などを説明した。
高校選択の段階では、よっぽどのことがないかぎり職業と結びつけての選択はない。でも、少しは現実について知っていく必要がある。
高校選択については、よくこんな話をする。
充実した高校生活を送るには、友達が最も大切だ。良い友達がいる学校、前向きにいろんなことに取り組んでいる仲間がいる学校、そんな学校に進みたいな。ということは、前向きに受験に取り組んだ友達がいるところ、それが良い学校なんじゃないかな。
だからみんなもまずは自分が前向きに取り組まなければだめなんだ。
写真/通勤途中に咲いていた芙蓉の花