小論文の指導
家に帰ったら娘が待ちかまえていた。「小論文の書き方を教えてくれ」とのこと。
娘が選んだ本は「こころのそこに見えたもの/なだいなだ著」というものだ。
この本ならば、ほとんど読まなくても指導は出来そうだ。パラパラっとめくって、白紙の紙をもってきて紙上にて著者の論点を整理させる。
なぜヒステリーがいなくなり神経症が増えたのか。抑圧=不満、自由=不安の意味とは。自分探しの旅とは何か。大人になるってどういうことか。自分の中にはいくつもの自分がいることを知ることの意味とは。自分と周囲の人間以外のところに存在するもうひとつの自分とは何か・・・・・
そして小論文の書き方を指導する。
小論文とは著者の意見を要約し、そこから問題点を提起する。その問題点に対して自分の意見をまとめ、掘り下げる。適宜、著者の主張を利用しつつも、それを自分の問題として捉える・・・・
ここまで40分ほど。
私が風呂に入っている間に娘の考えをまとめさせ、それを聞きながら三段形式での文章(今回は1.200字)の展開を図示させる。
パソコンでの出力も”可”ということなので、ワードで200字×10行の設定の仕方と、原稿用紙への流し込みの仕方を指導。
自分作りのモラトリアムの真っ最中にある娘とこうした時間を持てるのは楽しいし、幸せなのかもしれないなぁ。