薬科大の将来には暗雲が その2

今日は星薬科大学まで出かけてきました。前もって連絡は入れておきましたが、事務局の方に学内を1時間もかけて案内していただき、いろいろとお話をうかがうことが出来ました。

星薬科大学は良い学校でした。歴史の重みがあり、2001年に新築されたという校舎や最新の実験機器などが未来を感じさせてくれました。職員の方の対応も◎でした。

さて、前回も書きましたが、薬学部志望の高校生、また、薬学部に子供をやれば将来は安泰だと思っておられる御父母の方々。もう一度、薬学部の置かれている現状をしっかりと見つめ直した方がよいと思います。

とくに、新設の薬学部への進学は慎重の上にも慎重に判断されるべきでしょう。6年後には間違いなく薬学部卒業生の半数が国家試験に落ちてしまう状況が来るということです。また、確実に薬剤師は余ってくるということです。

10年後には薬学部の共倒れが必至で、すでに定員を割ってしまっている薬学部が今春入試でいくつか出ている現実。実際のところ、こんなに大勢の薬学部生は不要だし、こんなに大勢の薬学部生に6ヶ月の実務実習を行うことは実際的には非常に難しい、という現実。

こうした大学のパンフレットには決して書かれていないが、間違いない事実について、大人がしっかりと認識し、子供の進路選択のアドバイスにすべきだと思います。

薬学部だけでなく、他の多くの学部でもそれぞれの問題が隠れているのだと思います。出来るかぎり現場に足を運び、こうしたプログなどを利用してお伝えしていきたいと思っています。

薬科大の現状を訴えている東京大学の先生のページ

写真/星薬科大学

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