定期試験対策じゃだめなんだ
中学生の試験対策をおこなっていて思うことがある。本当はこんなことしたらいけないんだけどなぁ、ということだ。
どういうことか・・・
塾だから成績をUpさせる義務がある。とうぜん、定期試験対策をおこなう。定期試験で成績を上げることはある意味簡単だ。何しろ範囲が決まっているし、出題される問題だって、過去の出題傾向からある程度予想できる。あとは、類題演習を徹底しておこない、ある程度のことを覚え込ませればよい。中学生の学習内容など薄っぺらいモノなので、同じ内容を5回も6回も演習できる。
確かにこれで得点はUpする。
が、これでは本当の「学力」はついていないのだ。こうして学校成績を上げて高校に進学しても、とたんに勉強がわからなくなってしまい、投げ出してしまう生徒がたくさん出てきてしまう。何しろ「やらされて」「すべてをお膳立てしてもらって」「レールの上に乗っかって」良い成績を修めていたのだ。
高校の学習はそうはいかない。基本的には自分で学習する力がなければならないのだ。自学自修のスタイルが試される。
私は、この「自分で学習する力」を「高校入試」でつけさせたいと思い続け、それを実践してきたつもりだ。普段の定期試験と違い、高校入試は本当の学力を試される。ここで、「自ら学習する姿勢」を身につけて欲しい。
そういう意味でも、学力検査のない前期選抜は目標として欲しくないのだ。