子供の「伸びしろ」
4月のはじめに私立中学受験クラスに入塾した○○ちゃん。3か月が経過し、こんな問題もどんどん解けるようになってきた。
受験をする生徒にとっては基本問題だが、小学校の普通の学習では、分数と小数の計算さえあつかわないし、式が3つ以上の計算も学ばない。○○ちゃんもとにかくとまどいが先に立ち、何度も挫折しかけた。
入塾の際、「3か月は何があっても頑張りなさい。そこまでは本当に苦しいよ。死ぬほど大変だよ。」とは言って聞かせるのだが、こればっかりはやってみないことにはわからない。○○ちゃんも何度泣き叫んだことか。何度お母さんとバトルを繰り広げたことか・・・
受験のための学習を全くしていなかったのだがら、4月の入塾時には通分も約分も出来るわけがない。そんな段階から3か月で、小数と分数が混じって5つも6つもある式の計算が出来るようにもなった。今日の宿題では、こうした問題を十数問ほとんど間違えなくやってこられた。
まだまだやるべきことはたくさんあるし、来春の合格に向けては山あり谷あり、ハードルも多い。でも、子供の「伸びしろ」は大きい。大人の想像をはるかにこえた「伸びしろ」が子供たちには潜在している。
指導要領があるからしかたがないが、分数と小数の計算さえあつかわない学校の学習。これって、子供たちの「伸び」をことごとく摘みとっていないだろうか。
難易度の高い問題に挑戦してこそ伸びていく。繰り返し、繰り返し、基本問題を解き、ひたすらにその精度を上げていく学習では力を伸ばすことは出来ない。
さて、○○ちゃんはこれからどこまで伸びていけるだろうか。楽しみだなぁ