受験生

中3生は受験勉強に入っている。今までの勉強と受験勉強の大きな違いは、本人の「意識」の違いだ。というよりも「意識」を変えることが今の段階での私の仕事になる。

例えば、理科の問題。神奈川県の理科の問題は25題から27題の出題しかない。しかも数問をのぞいて(ア)~(エ)の中からひとつを選ぶという出題形式。一見とても簡単なように見える。実際、成績の悪い生徒ほど短時間に終えてしまう。ほとんど考えず、問題も読まずにどんどん選択していってしまう。

確かに面倒な問題が多い。遠回しの言い方をしたり、何段階かに分けてしっかりと考えないと解答にたどり着かない問題もある。とくに最近は「考察」や「実験方法」などを問う問題も多い。でも、結局は選択問題なので「えぃ」って選んでしまう。横で見てると思考の経過が全くメモされずに解答だけがされていく。

受験生になるってことは、こうした理科の問題ひとつとっても、しっかりと考えて解答する鍛錬を続けることだ。定期試験では0点~100点の生徒が分布する。でも、高校入試は違う。上位校であれば250点満点で220点を切る生徒はほとんどいない。220点代から240点代に受験生のほとんどが集中する。その中で理科の選択問題の2点はとても大きな「差」を作っていく。そのことをしっかりとわかること。自分のこととして「心のメモ」に書き記すこと。それが出来る生徒が合格できる。

今年の中3生はみんなよく出来る。でも、まだまだ受験生ではない。あと2ヶ月ちょっと。目の色を変えさせるひよこ

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