10年後のニッポン

10年後のニッポンはどうなっているのだろうか。miyajukuの小学生たちが大学を卒業する頃のことです。経済学をちゃんと学んだこともない“ふけば飛ぶような学習塾の経営者”の“たわごと”としてお聞き下さい。

日本は外国から原材料を輸入し、製品を輸出して国を成り立たせている。小学生の社会の授業でもそう学びます。でも、実際に日本のGDP(国内総生産)にしめる輸出の割合ってどれほどなのでしょう。

それは、15パーセントから20パーセントなんです。

えっ、と思うほど小さいですよね。

ちなみに日本と似たような産業立国のドイツは50パーセントをこえています。それほど日本の国内の経済規模が「でかい」ということです。当然、今の日本には国内に仕事がたくさんあります。お隣の韓国などは人口も少ないですし、とにかく“外”に出て行かなければ収支が成り立たないのでどんどん“外”に出て行きます。モノだけでなく、ドラマや歌手も国内だけでなく最初からアジアや世界の市場を目指しているわけです。日本ではAKB48のCDが100万枚以上売れるのです。韓国にはそんな市場はありません。日本はその国内に“とても大きな市場”をかかえているのでそれほど“外”を意識しなくてすみました。

さて、そんなニッポンの10年後です。

今から10年前、中国の経済規模は日本の1/3でした。今年はその中国に並ばれて抜かれます。10年後には日本の3倍の経済規模になっているという学者もいます。その他、今までは日本が歯牙にもかけていなかった東南アジアの国々も経済規模を大きくするでしょう。インドもでっかい経済規模の国になっているはずです。

その頃の日本のGDPにしめる輸出の割合は50パーセントにも60パーセントにもなっているはずです。そうでなければ日本という国が成り立たないのは明かです。同時に、人もモノも何もかもが今まで以上に流動的に日本を出入りしているはずです。そうした仕事が10年後の日本に“ある”仕事ではないでしょうか。日本の国内を向いて仕事をしていれば良い“今”とはちがって、つねに“外”を向いた仕事が求められる時代。それが10年後のニッポンなのではないでしょうか。

そんな10年後を考えると、今の小中学生が何を学ばなければいけないか。どんな能力を身につけなければならないか。自ずから答えは出てくるはずです。教育というのは公的なモノから与えられるのではないと考えます。親が考え、子に身につけさせるモノだと思うのです。10年後のわが子を“しっかりとメシが食えるオトナ”にするにはどうすればよいか。10年後のニッポンをちょっと想像してみることも大切だと思います。

こんな話は、miyajukuの中、高生には授業の合間にしていることです。