高校受験への親の関わり方
つかず、離れず。
これが理想的な受験での子への関わり方だと思う。といってもこれがなかなか難しい。ただ、最近のお母様方は、子供がこう言っているから、とか、子供がそうしたいと言っているから、とよく言われる。こうした言葉の裏側には、知らず知らずのうちに、判断を子供に押しつけている部分がある、ということを忘れないで欲しい。
言い方が難しいのだが、子供の人生は子供のモノだし、その子が判断して道を決めていくのが良いのは当たり前だ。でも、一方で、子供はあくまでも子供でしかない。15歳の子供は、まだまだ自分を社会的な存在として意識できず、ちょっとしたことで悩んでしまう思春期まっただ中の若者なのです。そうした若者をきちんと導いてあげることこそが、大人の役目ですし、親の役割だと思うのです。
だから、つかず、離れず、ということです。
大事な決定事項では、必ず、子供と話しあって決めていく。どうしてそうした判断をしたのか、しっかりと話をさせ、親の感想を交えずにきちんと聞いてあげる。勉強がしやすい環境作りを家族ぐるみで作ってあげる。例えば、夜の8時以降はテレビの電源を落として、それぞれが机やテーブルに向かって勉強や読書をする、なんてのも良いでしょう。
今までの各家庭の歴史があるので、突然に違うことをしてもおかしなことになってしまいます。でも、高校受験をきっかけにして、子供をどう大人にしていくか、ということを親の方も真剣に考えるきっかけにしたら良いと思うのです。そんな中で、これから一歩ずつ大人になっていくわが子とどうつきあっていくか、どう関わっていくか、という話にもつながっていくと思うのです。
大切なことは、干渉しすぎない、かといって放任しない。難しいですが、どたばたとしながらも、この受験を通じて、新たな親子関係を作るぐらいのつもりでのぞんでみてはどうでしょうか。