<中退>大学生の8人に1人
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タイトルどおりに、大学や専門学校に進学したものの中途退学する若者が8人に1人はいる、ということです。中退の3大理由は(1)学習意欲の喪失(2)人間関係(3)関心の移行。経済的理由は1割程度でしかないとのこと。
私のように毎日小4から高3までの子供たちに接している立場からいうと、今の子供たちなら当然そうなるだろう、といった感想しか出てきません。そして、子供たちをそうしてしまっているのは、われわれ大人の側だ、ということです。
何よりも、制度として「ただなんとなく進んでいけるように」してしまっています。高校入試を実際に経験するモノは3人に1人。あとの2人は推薦や前期選抜(あれは選抜ではありませんね)での進学。大学や専門学校へも3人に2人がAOやら推薦やらで選抜を経ずに進学する現状。
しっかり考えて進路を選択しろ、といっても人間というのは弱いモノです。早く決まってしまうモノに決めてしまいがちです。早く決めることにムリして理由をつけているにすぎません。また、努力した結果ではない進路です。苦労して手に入れた進路でもありません。簡単に「こんなはずじゃなかった」と投げ出すのも当然でしょう。
何よりも、失敗するチャンスさえ持たぬまま、大学や専門学校に進学させてしまっているのが良くありません。若い頃の失敗は大きな糧になります。大人は、子供にもっと失敗をさせるべきなのではないでしょうか。小さな失敗は“免疫”のようなモノで、より大きな失敗を防ぐことになります。
目の前のちょっとした溝を越えるために、わざわざ橋を架けてあげることはやめましょう。転んで溝の中につっこんでも良いじゃないですか。その失敗が子供たちを目覚めさせます。
もっと、もっと、大人は子供に失敗をさせるべきなのです。そして、子供の失敗を大人は“愛”をもって受けとめてあげれば良いんです。それが大人の役目ではないでしょうか。