中3生の模試返却
1 中3のスタート段階での自分の実力、中1・2年範囲の理解度を知って欲しかった。
2 学校の定期試験ではない「本当の意味での自分のチカラ」を全国レベルの中で知って欲しかった。
3 志望校についての合格可能性を「学校成績抜き」の状態で知って欲しかった。
以上のような目的がありました。中学生はどうしても学校の成績ばかりに目を奪われがちです。いつも言っていますが、今の学校成績は「生徒の実力」の指標にはなっていません。ですから、先の先を見据えた学習を考えるとき、少しでも「本当のチカラ」を知っておいて欲しいのです。
今年の中3は学校成績も良いですが、それ以上に「本当のチカラ」を持った子供たちがそろっています。今回の全国模試でも、5教科の偏差値が60以上の生徒が6名です。11名定員のmiyajukuですからそのすごさがおわかりでしょう(自慢しちゃいました)。 少なくともこの6名はその気になれば県立のトップ校をねらえます。
ただ、学校成績が加味されてくると話は面倒になってきます。たとえば、今回の模試でトップだった生徒の学校成績は、miyajukuの中でも最下位なのです。学校成績と学習の実力の相関関係などこんなものです。逆に学校の成績が良くても、模試の結果が今ひとつ、という生徒もいます。
学校選択の際、学校成績をベースにして志望校を選択することを私は勧めません。実際に、後期選抜の枠の20パーセントは、多くの学校で入試だけでの合否判定もおこなっています。今回の模試の結果をスタートラインとして、あくまでも「夢」を追い続けていきましょう。
それともうひとつ、今回の模試の結果で教科のバランスが悪い生徒は要チェックです。県入試では、とくに社会と理科で1,2年範囲の出題は全体の2/3をこえます。社会や理科が悪かった生徒は、夏休みあたりからそれらの復習にチカラを入れることです。さらに、ひとつの教科の中でも単元として苦手があった場合も確認が必要です。数学の一次関数ができていない、などというところも帳票をしっかりと見ておきましょう。
次回からは県内の受験生だけが受験する模試になっていきます。合否判定も学校成績を加味したモノになります。
この模試で少しはモチベーションが上がってくれたことを期待していますよ