母親の役割

昨晩帰宅すると、娘への大量の郵便物(就活中の学生にはいろんな郵便物が届く)の横に、妻がコピーしたものが置いてあった。昨日のblogで紹介した「週刊ダイアモンド」の就活特集の記事をコピーしたものだ。

「どうしたの、このコピー?」
「えっ、図書館に本を返しに行ったらあったからコピーしたんだけど」
「そうか。ほらひよこ」と、「週刊ダイアモンド」を手渡したら、
「そうだよね。こういった本はお父さんが買うんだったね。ムダにしちゃった。」

こんな一幕があった。

でも、この母親(私の妻だが)はエライと思った。妻は、自分の子供に対して「ああしなさい」「こうしなさい」といったたぐいのことは一切言わない。「勉強しなさい」という言葉も一度も言ったことがないだろう。どちらかというとこどもたちの好きにさせてきた。抜群な距離感を持ってこどもたちに接してきている。

子供が受験やら就活やらで挑戦をしているとき、親の役割は『最大の理解者』であることだと思う。理解者であるためには、何よりも愛情が必要だし、相手のことをよくわかっていなければならない。親はそうした意味で最も適役なはずだ。同時に、こどもがやることに干渉してはゼッタイにいけない。受験も就活も、最終的には自分のチカラで切り開いていかねばならないものだからだ。

また、できれば親は『応援者』でもありたい。こどもたちの挑戦を支える強力なサポーター役が務まれば最も良いだろう。応援者である親は、こどもの話の良い聞き役でもありたい。聞き役になるためには普段からのこどもとの関係が大切になってくる。それこそ「つかず、離れず」といった微妙な距離感の取り方が出来れば、親として苦労することはないのだが・・・ それが難しいのは私もよくわかる。

ひとつわかっていることは、自分の世界を持っている親がツヨイだろう、ということだ。こどもにあわせるのではなく、こどもがあわせるようでなければダメだということだ。これもまた難しいことだが・・・

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