絶対評価は・・・

昨日、絶対評価について書いた。評定5のつく範囲が学校ごと、先生ごとにバラバラなので、そんな主観的な評定を高校入試のような客観的な判定に利用するおかしさについて書いた。もうひとつ、絶対評価の問題点についてふれておく。これは生徒にもいつも言っていることだ。

相対評価と違って、絶対評価は先生が自由に評定5や4をつけて良い。評定5が何パーセントまで、なんて制約は全くない。学校の先生というのは一般的に言って“やさしい”かたが多い。評定の付き方もあまくなるのが普通だ。辛い評定をつける先生もいるが、それはどちらかというと少数派になる。

たとえば、T中の英語の評定をみてみる。評定5は32.8パーセント。評定4は32.0パーセント。評定3は21.6パーセント。評定2は10パーセント。評定1は3.5パーセントだ。64.8パーセントの生徒に評定5or評定4がついている。相対評価ではありえないことだ。評定4をもらったとしても、相対的な順位は、全体の半分よりも下にいることもある。つまり、実力は「平均以下」ということもあるのだ。

ここを生徒自身もお父さん、お母さんも勘違いしてしまう。評定4をもらえば「そこそこ出来ている」といった感覚になってしまう。実は、「かなり危ない学力です」という評価なのかもしれないのだ。同時に、ここまで評定4の範囲が広いと、定期試験で85点を取った生徒も50点だった生徒も同じように評定4がついてしまうかもしれないのだ。なんだかなぁ、というのが誰もが持つ正直な感想なのではないだろうか。

そもそも絶対評価というのは、他の生徒と比べることを前提にしていない。それなのに、入試の資料にすることに問題があるわけだ。