時間に対する意識の「差」
5人の高校3年生がいたとする。
いよいよ6月だ。センター試験まで216日。7ヶ月になったな。
A ・・・(何の感想もない)
B ふーん。まだ7ヶ月もあるんだ。
C そろそろしっかりやらないと。
D 危機感をもってやる必要があるな。
E もちろんわかっている。7ヶ月を4タームに分けて・・
もちろん、A→B・・→Eの順に成績は良くなっていく。時間に対する意識の「差」が、現状の生徒たちの成績の「差」になっている。出きない生徒は、永遠に時間があるような感覚で勉強する。出来る生徒は、つねに時間が足りないという意識で勉強している。この「差」は埋めようがない。
そして、この6月の段階でそのことに気づいても遅い。7ヶ月なんて時間は「あっ」という間の時間だ。自分の7ヶ月前を振り返って欲しい。昨年の12月だ。そこからここまでの間にどの程度「学力の向上」があったかを振り返って欲しい。
正直、この段階ではもう手遅れだ。勉強というのは、こつこつ、こつこつ、こつこつと積み上げていくモノで、魔法のようなショートカットの手段は存在していない。私にもそんなことを指導できる手立てはない。だから、7ヶ月という絶対的な時間はあまりに少ないのだ。
でも、それでも前を向いていくしかない。こつこつ、こつこつ、こつこつと積み上げていくしかない。目の前のことに真剣になる「質」を上げていくしかない。何よりも、時間に対して真剣に向き合って欲しい。
大学入試は「ここでいいや」と思ったところが終着点だ。どこかにはいける仕組みの中で、どこまでいくかは君たち自身の意識にかかっている。これは高校入試にも同じことが言える。「どうせどこかにはいけるんだから」といった意識はきれいに捨て去ろう。「どうしてもここに行きたいんだ」という意思のチカラだけが、時間に対する「意識」を変えられる。