大地の躍動を見る/岩波ジュニア新書

地震については、中1の理科で詳しく学習をする。地震の発生のメカニズムをプレート理論で説明することは、それほど昔からおこなわれていたわけではない。今回の大地震は、太平洋プレートと北米プレートの境目で起こったことは、ニュースで何度も説明されたことだ。とりあえず、そうしたことも含めて、地震の発生メカニズムをわかりやすく説明した本を探してみた。そんな中で、この「岩波ジュニア新書/大地の躍動を見る」がお薦めの一冊です。本の帯には次のように書かれている。

我が国に多い地震,噴火の現象は,伝統的に日本の科学者たちによって多くの謎が解き明かされてきたが,研究は新たな局面を迎えた.宇宙空間からの計測,目に見えない地下深部の構造解析,地震の複雑な動きの解析などをはじめ,大被害をもたらず可能性のある地球の活動に切り込む最新の研究を解説,さらに鋭くその実像に迫る.

小学校の高学年から中高生まで。また、大人が読んでも良い本だと思う。740円とそれほど高いものではないので、是非とも一冊購入して、家族でまわし読みしてはどうだろうか。

さて、「アウターライズ地震」という地震が懸念されているようだ。聞き慣れない言葉だが、今回のような大地震の後に起きる地震だという。特徴は、揺れはそれほど大きくないのに大津波が発生するのだという。今の段階でそんな津波が来たとき、福島の原発は大丈夫なのだろうか。どうも、世の中全体に危機感がなさ過ぎるように思うのだが・・・

同時に、首都圏直下型の地震も懸念されている。平安時代に起こった今回の大地震と類似性が指摘されている「貞観地震(869年/M8.3-8.6)」のあとに、首都直下型の「関東諸国の地震(M7.4)」が起こっているのだそうだ。

地震学者の方々は「首都直下の地震は『来るかもしれない』ではなく『来る』という前提で、家の耐震補強や家具の固定、命を失わない備えをしておくべきだ」と言っている。政府の地震調査委員会は「日本列島は地震がどこで起きてもおかしくない状態」と、事実上の「非常事態」を出している。気象庁が地震活動が高まっている地域としてあげた8地域の中に、東京湾と神奈川県西部が入っている。

備えたいひよこ

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