3月の学習
高校生は学年末試験真っ最中の生徒もいますが、中学生は学年末試験も終わり、学校も球技大会やらで時間をつぶす毎日に入っていることでしょう。この時期から4月の新学期開始まで、ある意味では「空白の1か月」になってしまいがちです。そんなムダな時間の使い方をせずに、積極的に3月を「学力強化月間」にしたいものです。
この1か月は「未習範囲の学習+予習」をテーマに勉強を進めたいですね。「未習範囲」というのは、今回の学年末試験で範囲にならなかった当該学年の内容の学習です。たとえば、中2生の多くは数学の「確率」は範囲にならなかったはずです。中1生であれば「空間図形、統計」などでしょうか。そうした学習は学校では「なんとなく終わらせる」ことになりがちです。
しかし、「確率」は県の高校入試では50点のうち6点の配点で毎年出題されている単元です。しかも、学校の教科書レベルの問題では解けないような出題がされます。しっかりと学習しておきたいですね。他の教科でも、中2の理科では「気象」、中1の理科でも「火山、地震、地層」なども、学校での学習が後回しになりがちです。これらの単元も入試では頻出範囲です。もちろん、地理の学習もしっかりと終わらせておきましょう。
未習範囲の学習が終わりましたら、新学年での学習を開始したいです。少なくとも、4月の学校の授業が始まるときには、数学の最初の単元、英語のLesson2までは学習を終えておきたいです。とくに、今までの成績が今ひとつで、新学年での飛躍を目指している生徒は必ずそうしましょう。
数学の最初の単元は、前学年のまでの学習がわかっていないとできない「式の計算」になっています。これを早めに学習することで、前学年までの理解が悪かった部分も手当てすることが可能です。また、英語もLesson1は、前学年の復習内容になっています。ここを丁寧に学習しながら、復習もしっかりとしてしまうことです。
いずれにしても、3月の学習は4月からの飛躍の準備です。そうとらえてください。