丁寧に文字を書くこと

先週から体験で授業に参加し、入塾の手続きをしていただいた小6生。予想通り、文字をしっかりと書くことができない。

「しっかり」というのは「相手にわかるように」と考えてもらっていい。文字を書くに際して、文字というものが他者とのコミュニュケーションの手段だから「わかりやすく」「ていねいに」書かなくてはいけない、といった意識がないのだ。これはこの生徒にかぎらず、今時の小学生の多くがそうした傾向にある。どうしてだろうか?

たぶん、十年前の小学6年生が、小学校に入学してから書いた文字の総量に比べて、今の小学6年生が六年間で書いてきた文字の総量の方が圧倒的に少ないのではないかと思う。学校でも、家庭でも、鉛筆を持って「文字を書く」という作業時間が少なくなっているのではないだろうか。だから文字をしっかりと書くことが出来ない。

また、文字によって他者とコミュニケーションする機会も圧倒的に少ないのだと考えられる。小学校の高学年になるともう携帯メールでのやりとりになってしまう時代だ。私たちが子供だった頃は「文通」なんてコミュニュケーションもあった。交換日記なんてツールもあった。文字を通して人とつながっていた。それが今はほとんどが電子ツールに置き換わっている。

そろばんが見直されている。miyajukuでも、この春からそろばん教室をスタートし、20人近くの生徒たちが学んでいる。電卓を使うことが当たり前だからこそ、アナログツールの「そろばん」が見直されている。であれば、「習字」も見直されるべきではないだろうか。一画ずつしっかりと筆で文字を書く。文字の意味も理解できる。漢字のつくりもわかってくる。何よりも「文字をしっかりと書く」訓練になる。

筆で文字を書くこと。これだって大切な「国語力」の養成につながる。ちょっと手一杯でmiyajukuで習字教室を開くことはムリだけど、何かのイベントを組むことは可能だろう。考えてみようと思う。