県立市が尾高校

今日の午前中は県立市が尾高校(http://www.ichigao-h.pen-kanagawa.ed.jp)を訪問してきました。田園都市線の市が尾駅を下りて徒歩15分ほど。市が尾駅、小田急線の柿生駅からバスでも行けます。今日は、校長先生、副校長先生、教頭先生の3人で対応していただきました。ご丁寧な対応を本当にありがとうございました。

県立市が尾高校

旧横浜北部学区の中で川和高校に次ぐ準トップの位置にある学校です。この春の受験者の学校成績の平均は113/135前後。入試得点の平均は400点/500点前後です(全県模試のデータ)。平成24年度の大学合格実績です。国公立大学/15名、早慶上理/40名、GMARCH/161名、日東駒専/183名。この実績はここ数年で最高のものです。

大学進学実績が伸びている理由が一番知りたかったところです。校長先生のお答えは明確でした。「学ぶなら高みを目指せ。競うなら勝ちに行け」という指導をしている。指定校などで大学に行くのではなく、しっかりと勉強して受験して大学を目指せ。そう生徒たちには言っている、とのことでした。

また、高1で「物理基礎、化学基礎、生物基礎」を学ばせ、高2では「国・英・生、数B・英・生、数B・化・生、数B・化・物」の4コース制。高3ではさらに細かく分かれた選択制と、しっかりとしたカリキュラムが組まれていること。45分授業×7時間の授業を時に連続させて100分制にするなど、中身の濃い授業をおこなっていること。

それらの結果がこうした進学実績の向上につながっているとのことでした。

部活動もさかんで、89%が加入。メリハリのきいた活動をしていて、部活動が終わりしだい、しっかりと受験体制に入れる生徒が多い。朝も早くから自習室にきたり、放課後も残って学習する生徒もたくさんいるとのことでした。

よい学校だと思います。これからさらに伸びていく学校だと感じられました。ただ、残念なのは「内申:入試:面接」の比率が「4:4:2」だということです。このことも聞いてみたのですが、やはり地域のトップ校である川和高校が「4:4:2」の比率だということの影響が大きいようでした。

市が尾高校と同レベルには海老名高校や座間高校があります。こちらは「3:5:2」で当日の入試重視です。やはり、入試勝負の生徒はこちらの方が受験しやすいです。学校成績が4平均で5がいくつか混じっている生徒であれば、ちょっと実力があれば特色検査のある厚木もねらえます。

とにかく自分が入試でどのぐらいの得点がとれるか。1月の末の時点でしっかりと見きわめてから受験校を決めていけばいいことです。ひとつの選択肢として、市が尾高校も良い学校だ、と頭の中に入れておいてください。

県立高校も頑張っています。行けばいろんなことがわかりますし、こうしてよい面をみなさんに伝えることもできます。ただ、こうした訪問を断ってこられる高校があるのも事実です。学習塾の後ろ側には、多くの父母の方、生徒、つまり県民がいるということをわかっていらっしゃるのでしょうか。残念です。

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