夏期講習の内容
何度も書いていますが、周辺大手の塾がほとんど無料講習をおこなっている中でのことです。わざわざ高い授業料を払っていただいてmiyajukuに来ていただけるのですから、こちらもそれに見合った授業をお返ししていかねばなりません。それができなればうちの塾はすぐにつぶれてしまいます。
講習の柱を以下のように立てています。
非受験の小学生 算数は1学期内容の復習と定着。国語は漢字検定試験を目標に当該学年の語彙の習得と、読書感想文を書くことを通しての国語力アップ。
中学生 数学は1学期内容の復習と定着をおこないながら、先取り学習を進めていく。英語も同じく1学期に出てきた文法事項をおさらいし、2学期以降に出てくる文法事項の先取り学習。国語は教科書を使いながらの読解演習と漢字検定を目標に語彙力アップ、読書感想文を通して記述力をつける。(社会と理科は割愛)
復習部分をどう学習させていくか、ということがmiyajukuの夏講習の特長になると思います。多くの塾では塾専用のテキストを使っての復習になるのでしょうが、miyajukuでは自作テキストを使います。中身はこんな感じです。
これは小5のものですが、他の学年もコンセプトは同じです。1学期に学習した内容を単元ごとに「これはわかっておいて欲しい」という基本問題を中心に演習形式で問題を出題しています。膨大なデータベースの中から、今年の各学年の生徒の構成を考えながら私が問題を選んで作っています。
こっちが解答用紙です。問題ごとにバーコードがついています。生徒一人一人が間違えた問題をこのバーコードで読み取ります。読み取ったデータは、得点化することももちろん出来ますが、それが目的ではありません。一人一人の生徒が何につまずいたままなのか、それをしっかりと確認させることにあります。同時に、間違えた問題の類題を「復習課題」としてPCが自動的に出題します。小学生と中1生は2回、中2生と中3生は1回は追いかける予定です。
映像授業が一気に普及してきましたが、PCを教育に使ったシステムとしては、授業ではなく、こうしたデータベース型のCMI(Computer Managed Instruction)への利用が最も有効なのでは、と考えています。
新しい単元を学ぶのは集団指導が良いと思っています。チカラのある教師がグイグイと引っ張っていく授業が良いということです。しかし、復習の演習などは個別的に対応した方が良いに決まっています。したがって、この「スーパー学習システム」を利用して個々に演習をさせていくことにしています。夏期講習はこんなスタイルで学習を進めていきます。
ある意味では講習がスタートするまでの準備段階で講習の出来不出来は決まってしまうのではないでしょうか。