ぼくが宇宙人をさがす理由/鳴沢真也著

中学生の課題図書2冊目は「ぼくが宇宙人をさがす理由/鳴沢真也著」です。

本の帯には「夢をあきらめない!!」とあり「宇宙少年だったぼく。ひきこもりやつまづきの数々。そんなぼくが世界15カ国の科学者たちのリーダーになって“宇宙人さがし”の大作戦にとりくむ」とあります。

ぼくが宇宙人をさがす理由/鳴沢真也著

内容は、宇宙人=地球外知的生命がいることを前提に、宇宙人が送信している電波をアンテナで受信観測して宇宙人の存在を確認しようとするSETI(地球外知的生命探査/Search for Extra-Terrestrial Intelligence)について書かれたものです。私もそうした取り組みがあることを初めて知りました。夢のある話です。

全体は3つの部分で構成されています。1つは人類の進化と宇宙の成り立ちについて。宇宙のこともていねいに説明がされています。2つは作者の生い立ちについて。作者は何度かの挫折を経験して天文学者になっています。不登校、引きこもり。そんな中でも宇宙に対する夢を追い続けて努力をします。3つめはSETIについて。科学の最先端の研究者の日常が描かれていて、中学生たちにも良い刺激になると思います。

おもしろかったです。私でさえ、天体望遠鏡をのぞいて星空を観察したくなりました。また作者の生い立ちを知ってからのひと言。『「夢はきっとかなう」とは言えない、でも「夢をあきらめないで」』は心に響きました。また、世界中の研究者たちをまとめあげていく大変さ。仕事というのは結局は調整能力なんだなぁ、なんてことも教えてくれます。

感想文を書くには登り口がいくつもある本です。宇宙のことから入っていっても良いですし、作者の生い立ちから入っていって「夢」について書くことも出来ます。また、SETIについてふれながら科学研究という柱で書いていくことも出来るでしょう。もちろん表題の「ぼくが宇宙人をさがす理由」について書いていくこともできます。

この本も是非とも大人にも読んでもらいたい一冊です。今年の課題図書は当たり年かもしれません。どれもおもしろいです。