△△ちゃんの挑戦
本人も高校でバスケを続け、出来ればインターハイに出場したい、といった希望を持っていました。当然のことです。でも、そうした有力校の一つである▲▲高校は学力的にはちょっと低めでした。もうひとつの有力校の☆☆高校は学力の上でも進学重点校にもなっていて、地域のトップ校でもあります。彼女の勉強面での実力はその☆☆高校にはちょっと届かない、といったところでした。
11月の末から受験勉強を進め、彼女も一所懸命に努力をしました。1月からの塾内模試も400点を越える成績を修めるまでになっていきました。それでも、☆☆高校はそれなりに優秀な生徒が集まります。おまけに「ばかな(あえてこう言わせてもらいます)」中学校の教師が「オレは☆☆高校の近くの中学で教えていたこともあり☆☆高校のことはよく知っている。それに、今も☆☆高校周辺の中学の先生とも連絡をとっている。お前の成績だとまず合格出来ないな」などと言われたりもして、志願は受験すれば学力的に1位で合格出来る▲▲高校にしてしまいました。
それでも彼女自身も未練があったのでしょう。志願変更の段階で散々に悩みました。前回の記事でも書きましたように「今年はあんまり背中を押すのをよそう」と決めていたワタシですが、結局は△△ちゃんの背中も押してしまいました。もちろん、最終的に決断したのは彼女自身です。しかも努力をしました。本当に一所懸命に勉強をしました。くだんのバカ教師はそうした彼女の努力を全く知らないわけです。知らないくせに「受かるわけない」などと言うんじゃない、とその時はワタシも本当に頭にきたしだいです。
とにかく彼女はいろんなハードルを乗り越えて合格しました。きっとインターハイの出場も、勉強面での新たなステージへの登壇も実現するでしょう。何よりもワタシがイヤだったのは、▲▲高校に行ってしまうと「バスケット漬け」の高校生活になってしまうことでした。高校生活の中で部活動は大きなウェイトをしめます。でも、それ以上に、いろんな仲間たちと接し、いろんな価値観を知り、切磋琢磨していくことが高校生活では大切だと思うのです。部活バカにはなって欲しくなかったのです。
彼女もその事はわかっていたので何とか☆☆高校に進学したいと頑張ったわけです。「受かるわけない」とおっしゃった中学校の教師は合格を知ると「悪かったな」と謝ったそうですが、ワタシに言わせると謝ったぐらいじゃすまないです。そのひと言で彼女が進路を▲▲高校にしたままであったら本当に取り返しのつかないことだったのですから。猛省をうながしたいです。
とにかく合格出来て本当に良かった。彼女がインターハイに出場できたら、応援に行きたいと思っています。