国公立大を目指す生徒の学習配分

高3のM君。夏休み中は毎日午前の英語、午後の数学の授業の後、22時まで毎日のように塾に残って自習をしていました。国公立の理系志望なので、とにかくこの夏の間に数学と物理を仕上げ、英語の力の底上げをしよう、というのが夏休み前に立てた大ざっぱな目標でした。

そんなM君がこんなことを言ってきました。「塾長。国語はどうしたら良いでしょう。他の予備校に行っている友達が古文単語なんかを一生懸命に覚えているのをみて焦っているんです。」確かに国公立志望の理系の生徒にとっては国語をどうするか、それも古文と漢文をどうするかは大きな問題です。

私はこんなふうに彼に答えました。

確かに焦りたくなるのはわかる。でも、まずは数学と理科だよ。数学3の範囲と物理の範囲をしっかりと9月中に終わらせること。それが優先順位第一位だ。そうしないと10月からの過去問演習が出来なくなってしまう。センターも大事だけれど、2月の私大の一般入試の問題をしっかりと解けるチカラをつけることを先だ。

国語については10月になったら毎週センター対策の問題を1本ずつ解いていく。3ヶ月あれば15本ほどの問題を解くことが出来るから、その演習をしながらそこで古文単語や漢文の構文をチェックしていくやり方が良い。君は現代文の読解は得意だから、古文と漢文は半分以上の得点が出来れば良い、といったのぞみかたでいこう。

国公立大に勉強を傾けすぎると私大の一般入試の勉強がおろそかになってしまう。かといって国語や社会、もう1教科の理科の学習もしないわけにはいかない。現役で国公立大に受かるには「学習のバランスの取り方」が最も重要だ。その道筋を作ってあげるのも塾の使命だ。

9月の声を聞くと時計の針が急に早くなったかのように進んでいく。中学入試も大学入試もそうだが、9月中に学習に目途を立て、10月から過去問演習に入っていく。そのペースがmiyajukuの今までの流れだ。とにかくあと一ヶ月でメインの教科の学習は終わらせることだ。

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