公立高校の合否は学校成績では予測できない
まず、学校の先生は、生徒の実力をはかる材料を何も持っていないということを、保護者の方はきちんとわかっておいてほしい。学校の先生は、あくまでも学校の成績、つまり内申点でのみ話をしている。そして、今の高校入試制度では、学校成績では合否はまったく予想できないことも知っておいていただきたい。
miyajukuの周辺校はほとんどが、学校成績 : 入試得点 : 面接得点の比率が、3 : 5 : 2になっている。この比率では、学校成績の1点は入試の2.4点に相当する。内申点が10段階違っても、ほぼ25点の入試得点で逆転できるし、逆転されてしまう。しかも、難易度のあがった現在の入試では、25点ぐらいの差はふつうについてしまう。
学校成績があるからといって合格が確実と言うこともないし、逆にそれが足りないからといって合格の可能性はない、ということもない。さらにいうと、ほとんどの高校が2次選考は、入試得点と面接得点のみで合否を決めている。つまり2次選考では学校成績はまったく関係ないということだ。
ざっくりというと、入試の合否は当日の入試得点でほとんど決まる、といっても言い過ぎにはならない。それほど今の公立高校入試では、当日の入試得点が合否に大きく影響する、ということだ。大事なことは、当日の入試でどのぐらいの得点がとれる実力なのか、ということをしっかりと見きわめることだ。これは塾の仕事だし、プロとしての私の眼力にかかっている。
とはいっても、この段階でそれを見きわめることはできない。何しろ、入試対策の学習を何もしていないのだからだ。期末試験が終わりしだい一気に入試対策に入っていく。そこでどれだけ真剣に学習に取り組めるかがすべてだ。そして、1月の終わりまでに8本ほどの予想模試を実施していく。そうした材料をもとにしてきっちりと1月末にはそれぞれの生徒の実力を見きわめる。
最終的な願書の提出先はその時に決定すれば良い。とにかくまずはスムーズに入試対策に入っていくこと。そして、ここからの2ヶ月半がすべてだという覚悟をしっかりと持つことだ。