神奈川県の公立高校入試問題の分析 5

今日は数学の分析です。まずは今春の得点分布です。

2015数学分布

91点以上が2%、81点以上で8%、71点以上でも21.5%です。高得点がとりにくくなっています。一昨年の得点分布と比べてみましょう。71点以上が47.4%もいます。

2013数学分布

何が難しくなったのか。ずばり パターンがなくなった ことです。一昨年までの神奈川県の公立高校入試問題は、たとえば問4は確率の問題で、毎年のように「大小二つのサイコロ」の出題でした。それなりに難しい問題なのですが、出題されることがわかっているので前もって対策をしっかりととれば何とかなっていました。

さて、今年の問4は何が出題されたのでしょう。

数学問4

「資料の整理」でした。いつかは出題されるだろう、とは考えられていましたが、せいぜい問2の小問総合での出題ではないかと予想されていました。それが、今まで十数年間出題が続いていた「確率」の問題を押しのけて大問として出題されたわけです。受験生は驚いたでしょうね。とくに数学が不得意で確率で得点をかせごうと思っていた生徒は、その作戦がこわされてしまって泣くしかなかった、というわけです。

今後の数学の出題は流動的な性格が強まると覚悟しておくべきでしょう。固定化、パターン化した問題の出題はなくなる。出題は毎年変化する。そう考えて対策を練っておくべきです。

それでは、そんな数学に対しての学習法はどうすべきか。

今までであれば過去問を解くことが学習の中心でよかったのです。何しろ、同じような出題が繰り返されていたのですから。今後はそうした学習法ではダメです。お薦めなのは、全国の都道府県の公立高校入試問題を解くことです。公立高校入試の問題はどの都道府県でも出題範囲は学習指導要領の範囲内からです。ただ、様々に工夫された出題がされています。そうした良問をたくさん解くことで、脱パターン化した神奈川県の入試問題にそなえるのです。

さて、数学の出題ではもう一点注目すべきことがあります。それについては次回・・・