部活動と学習塾

部活動のことを悪くいいたくはない。部活動がたくさんの先生方の献身的な指導の上になりたっていることはよく知っている。ただ、部活動は教育活動のひとつだということ。その原則は忘れて欲しくない。とくに公立中学校の部活動においては。

miyajukuの周辺校は今期から三学期制にもどっている。ある中学校は5月12日に中間試験があり、6月17日から期末試験という日程だ。その間に修学旅行や野外活動やらがはいっている。とてもタイトな日程だ。塾でも期末試験に向けてしっかりと学習をさせていかねばならない。どうしても部活動の練習とぶつかってしまう。

生徒にはこんな話をした。保護者の方にも同じようなことをメールで一斉送信した。

期末試験まであまり時間がない。しっかりと学習しなければならないので、この3週間は塾を優先にして欲しい。部活動の練習が大変なのもわかる。そこは自分で判断することだ。公式戦がすぐ近くにあったり、チームスポーツで自分が抜けたりすると皆に迷惑がかかる、などという場合はしかたがないが、そうでない場合は早退して塾に間に合うようにして欲しい。

ある生徒のお母さんからこんなメールをいただいた。

こんばんは。いつもお世話になっております。先日はメールありがとうございました。あれからいろいろ考えました。早退できるか否かではなく、そもそも終わる時間が遅いことがおかしいということでしょうが・・(中略)・・部活やミーティングの内容の予想、塾の状況で、自分で早退 するか決めてくる。と言っているので、しばらく そうしたいと思います。よろしくお願いいたします。

大事なことは、自分で判断し、自分で決断し、自分で行動することだ。そもそも部活動というのは「主体的な活動」であって、誰かにやらされているものではないはずだ。だから、状況に応じて早退するなどということができなければおかしい。と同時に、そうしたことができるようになることが「大人力」がつくということだし、「問題解決力」というとても大切なチカラを身につけることにもつながる。

生徒本人が「部活やミーティングの内容の予想、塾の状況で、自分で早退 するか決めてくる」という判断をすることこそが大切なのだ。願わくば、そうした判断をうながすような部活動の指導者であってほしい。部活動も学習塾もそもそもは対立するものではなく、どちらも子どもの成長を後押しする存在なのだから。

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