県入試の先に大学入試改革が見える

大学入試が現小6が受験をするときから大きく変わる、といった報道が世間を賑わせている。しかし、神奈川県の公立高校入試はすでに一昨年から、そうした改革を先取りしたものに大きく変わっていることをご存じの方は少ないのではないだろうか。

大学入試センター試験に変わる新しい試験は、知識理解だけではなく、身につけた知識を活用するチカラを試すものになる、といわれている。大きく変わった神奈川県の高校入試問題をそうした観点から見直してみると、なるほどなぁ、と納得できる。

たとえば社会。一昨年までの県入試の社会は、ほどんど知識の正確さを試す出題ばかりだった。もちろん記述は1問もなく、選択以外の問題は人物名などを答えさせるものばかり。それが、昨年の社会では、70字の記述、80字の記述、表から計算をして地図を振り分ける作業問題などが100点満点中32点も出題されている。

その他の選択問題にしても、簡単に知識理解を問うのではなく、ある地点から見た写真を見て、地形図の中のどの位置から眺めたものかを考えさせたり、年表の中のある時期にあてはまるものを5つの中から3つ選ばせてからそれを古い順に並べ替えさせたり、と与えられた情報をしっかりと読み取り、理解し、解答する、といった問題形式になっている。

他の教科については詳しくふれないが、数学などでは、一昨年まで「問題、例、図表」とセットで出題されていたのが、「例、図表」がすっかり消えてしまっている。自分で問題文をしっかりと読み、図を書き、解答していくチカラが求められている。途中式を書かせる出題も一昨年まではなかったものだ。

つまり、この高校入試問題に対応するチカラを身につけていくことが、予定されている大学入試改革に対応できるチカラを身につけることになる。もっというと、湘南高校や厚木高校などの進学重点校でおこなわれている特色検査の問題は、さらに突っ込んだ形で「新しい学力観」を先取りしている。この特色検査に対応するチカラこそが、これからの大学入試を突破するものなのだ。

ひるがえって、中学校の現場の授業が変わったかというと、正直・・・といわざる得ない。というよりも、中学校は絶対評価なので、一つ一つの単元をしっかりと理解させていく、という授業になっている。ある意味では、基礎、基本を丁寧に身につけさせるような授業の進め方になるのが絶対評価のもとでの授業なのだ。

この県入試の問題。たとえば昨年度の理科の問題をきちんと解けるチカラを身につけさせるのは生半可な指導ではムリだ。ではmiyajukuではどうするか。来年度に向けてそんなことを考え続けている。

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