国語読解問題の攻略
国語の読解問題の解き方については何度か書いています。ちょっと前に書いた記事ですが、まずは「国語読解問題を解く際の鉄則」です。
http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/diary/201212270000/
実は、国語の読解問題を解くのに苦労しない生徒の方が、苦労する生徒よりも正答率は低い、ということがいえます。
どういうことか。
国語読解の問題をすらすらと解いていく生徒ほど「なんとなく解答」をしている傾向が強いからです。「なんとなく解答」は問題さえしっかりと読まないで出す解答のことです。
とくに中学生にはこの傾向をもつ生徒が多い。普段の定期試験は、何度も授業で学んだ文章からの出題です。あれは読解力を試しているというよりも、社会や理科の暗記分野と同じように、どれたけ授業で学んだことを覚えているかが試されているだけです。
だから、中学生はまともな読解の練習をせずに高校入試にのぞんでいるといっていいでしょう。塾でもなかなか読解問題に時間を割くことをしません。何度も書きますが学習塾は結果を求められるので、国語の読解問題のように「結果の見えずらい分野」には手が出しにくいからです。
幸い、神奈川県の公立高校入試の国語の問題は易しいのでなんとかなってきたのですが、来春入試は要注意です。他の教科とのバランスから突出して国語の平均点が高いので「ならす」という意味で国語の難易度が上がると考えられます。
難易度を上げるのは簡単です。選択肢を紛らわしいもの、つまり、どっちともいえそうだけど微妙に違うものを入れればいいだけです。「なんとなく解答」をする生徒はすぐに引っかかってくれます。
さらに付け加えると、来春入試から「採点済み答案」を返却することになっています。これも国語の平均点をを下げる要因になるはずです。これについては明日にでも書きます。