中3の三者面談

講習を進めながら空いている時間を利用して中3生の三者面談を実施している。1学期の成績が出たところで、ある程度の今後の見通しと、高校選択についてどんな戦略をもっているのかの確認をしている。

何度も書いているが、内申点から「自分はこのあたりの高校だろう」といった目標の立て方はおかしい。どの高校を目標校とするかは、あくまでも「入試得点」からのものとすべきだ。内申 : 入試 : 面接 が 3 : 5 : 2 の学校の場合、内申点の1点は入試での2点ちょっとでしかない。内申の10段階の差は入試の20数点で並ばれる。内申点を基準として考えても、合否の予想は立てようがない。

といっても、自分がどのぐらいの入試得点をとれるのかは、現時点ではまったくわからない。どうすれば良いのだろうか。それをきちんとお話しするのが三者面談の目的でもある。

ひとつの中学校から複数の生徒が塾には通っている。定期試験の得点や平均点もわかっている。たとえばある教科で、中間と期末が88点と67点で評定4の生徒がいれば、74点と77点で評定3の生徒がいる。後者の生徒は他の教科も似たような感じで評定3が多かったとする。そんな生徒が内申を基準として目標校を考える時に、評定3平均の学校を選んで良いはずがない。逆に、前者の生徒は、評定4平均の学校を目標校としても大丈夫ともいえない。

内申点から志望校を考えるのは×だが、内申点を無視するのも×だ。その辺の微妙な感じを三者面談では伝えていく。と同時に、県立高校は学区がない。しかもmiyajukuのある場所は交通至便だ。どこにだって出て行ける。だからこそ戦略を持ちたい。田園都市線沿線はどんな生徒が集まってくる学校が多いのか、相模原方面の学校とはどう雰囲気が違うのか。藤沢方面に出ていくとどんな様子なのか、また、単位制の総合ってどんな高校なのか。

県立高校というのは、一部の高校以外は設備や教える先生に違いはない。なにが違うのか。集まってくる生徒が違う。成績による違いは偏差値の差になるが、それ以外にも立地や歴史的な流れで学校のもつ空気が変わってくる。そうしたことを考えて戦略を立てたい。そうした話もしていく。

miyajukuの強みは、わたしが地元で30年間も高校入試をあつかっていること、大学受験部があるので周辺校に「今」通っている生徒から学校情報を聞けること、わたしが塾の組合等で活動をしているのでそれを通じて入ってくる情報があること、などだ。

戦略が定まったら、あとは実行あるのみだ。

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