部活動を総括しておこう

中3生の部活動もそろそろ終わりそうです。ソフトテニス部の生徒がひとり関東大会に進むようですが、団体競技はすべて終了したようです。ご苦労様でした。と同時に、しっかりと区切りをつけて来春に向けての学習に切り替えていきましょう。

さて、2年半の部活動を振り返ってみてなにを思いますか? 最初は、友だちに誘われたから、その競技をやってみたかったから、なんとなくかっこうよさそうだから、様々な理由でその部活動に入部したのでしょう。それが、いつの間にか、土曜も日曜もなく朝から晩までといった活動になっていってしまった、という生徒も多いのではないでしょうか。そんな時間の流れをぜひ振り返った見て下さい。

いつもよく話すことですが、目標と目的の違いをしっかりとわかっておきましょう。

部活動では、ともすると目標が目的化してしまいます。たとえば、高校野球の神奈川県大会が佳境です。ベスト8に残った学校はすべて私立校。公立の高校が甲子園に出場することは不可能です。それなのに「目指せ甲子園」と夜も昼もなく練習する学校があります。甲子園出場が目標でなく目的化してしまっているひとつの例です。こうなっては、もうただの時間の浪費に過ぎない活動に成り下がってしまいます。

わたしは、生徒が私立校のスポーツ推薦を希望してきたときには必ず反対します。私立校のスポーツ推薦者の多くは、他の生徒たちとは別クラスになり、昼までの授業の後は、体育の授業という名目で部活動の練習に入っていったりします。もちろん、学校行事などよりも部活動は優先されます。そんな3年間を過ごすことを勧めたくないからです。部活動にすべてをささげることは、決して美しいことではないのです。

わたしは一所懸命に部活動に取り組むことを否定しているわけでは決してありません。中高生の部活動は、ある意味ではとてもキラキラした時間です。ただ、大切なことをひとつだけ覚えておいてください。

自分で選ぶこと

どんな場面でも、どんな練習でも、いつも「自分で選ぶこと」を基準にしましょう。周りに流されたり、顧問を含めてだれかがこう指示したから、といった理由で流されないことです。自分にとっての部活動。自分と部活動の距離。自分は部活動になにを求めるのか。そんな様々なことをしっかりと考えましょう。中学での部活動の総括をしておくことが、高校に進学してからの自分と部活動の関係を決めていきます。

さて、勉強です(^^)

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