来春高校入試からマークシート導入?!
http://www.kanaloco.jp/article/175893
今春の入試で発覚した採点ミス問題。61校115人で採点ミスが発覚し、合格だった生徒2人を不合格にしていました。昨春にさかのぼってチェックをしたら、そこでも71校188人に採点ミスが見つかりました。さらにひどいのは、入試の解答用紙は1年間の保管が義務づけられているのに、さっさとシュレッダーにかけて処分してしまったいた学校さえあったことです。
当然、その原因究明と再発防止策が話しあわれ、その答申が昨日出たことで今朝のニュースとなったわけです。答申では、「記号選択式問題の解答方法として、マークシート方式を導入することを提言する」とされ、その他にいくつかの再発防止策が提言されました。
ただ、4年前に500点満点になってから急激に増えた「記述問題」をなくす、ということではありません。写真はすでにマークシート方式を採り入れている東京の都立高校入試問題の国語の解答用紙です。神奈川県のものもこれと同じようになるはずです。つまり、選択問題の部分だけをマーク式として採点の負担を減らし、記述問題の採点に注力しようとということのようです。
大賛成です。すぐにも実行すべきです。あとは予算の措置だけでしょう。マークシートが導入できなかったとしたら、来春入試では多くの生徒が「自分の答案用紙の開示請求」をすることになるでしょう。それほど県の高校入試に対する信頼が落ちている、ということです。塾側でも、微妙な得点で合否がわかれた生徒には、開示請求をさせるしかありません。
なお、入試の得点と面接の得点は簡易開示といって、今でも簡単に知ることができます。ただ、答案用紙は簡易開示ではありません。昨日の答申では、解答用紙も簡易開示すべき、といっています。これも大いに賛成です。答案用紙がすぐに開示されれば、採点ミスがあったとしても3月中にわかり、本来は合格だったのに不合格になっていた場合でも救済されます。
とにかく、県にはホンキでこの問題に取り組んで欲しいです。県知事さんは健康にしか興味がないようだ、なんていわれないようにしてほしいものです。