全県模試の解き直し
勉強というのは、やる前とやった後の方が大事だ、ということはいつもいっている。
中3生には、3日にやった全県模試を16日の土曜日に返却した。その結果の教科ごとの反省と、解き直しを昨日の授業時にチェックした。まず、全員がしっかりとやってきていたことは素直にうれしかった。しかも、どれも時間をかけて丁寧にやったあとがうかがえた。11月半ばからここまで1か月。受験生としてのスタートラインには全員が立てている。
さて、その中身についてだ。
まだまだ「具体性」にかけるものもある。「・・・つぎはリスニングを頑張る」みたいな反省はしないのと同じだ。部活動の反省文ではない。頑張ろうが、頑張るまいが、大切なのは1点でも得点を上げることだ。リスニングが不得手であれば「リスニングの最後の問題はきっぱりと捨てて、さっさと次の問題に移っていく」といった反省こそが大切だ。
そんな中、ひとつの解き直しの例だ。
まず、この生徒は「解く順番」について反省し、つぎは「こんな順番で」解いていく、と決めている。と同時に、自分にとっては「問8」が得意問題なので、そこにしっかりと時間をかけていく、とも作戦だてをしている。とってもよい(^^)
同じ生徒の各設問ごとの反省。しっかりと「何ができなかったのか」について分析ができている。これも大事なこと。知識が足りなかったのか、問題文をしっかりと読まなかったのか、単純な勘違いなのか、といった間違いの理由をさぐり、知識不足であればそれをしっかりと調べて補っておくことだ。
こうした学習は、もちろん入試への成功の手立てなのだが、将来的に「仕事」にもしっかりと結びついていく「How To」でもある。受験勉強は決して受験勉強だけでは終わらない。真剣に受験に向かい合うことで、一生涯の「糧」を身につけるチャンスでもある。