学校の成績のみかた

小、中学生は成績表が出ているはずです。もちろん、提出してもらって塾でもチェックはしますが、ご家庭でのお子さんの成績表についてのみかたの注意です。

まず、今の小中学生の「通知表(成績表)」は、絶対評価でついていることをしっかりと理解しておくことです。保護者の方が小中学生の時にもらっていた成績は相対評価でした。そのことから、保護者の方は「成績は相対的についている」と思い込んでいるところがあります。

相対評価と絶対評価の相違をまとめておきます。

同じところ・・・いずれの評価も、テストの点数、提出物、授業態度、などを点数化して評価の資料とすること。

違うところ・・・相対評価は、集団の中で生徒がどの位置にあるかで成績が決まります。それに対して、絶対評価は、個人の点数で成績が決まっていきます。

つまり、相対評価が、評定5は10%、評定4は20%などと上位から成績がついていくのに対して、絶対評価は、100点〜90点は5、89点〜75点は4などと決まっていくのです。その基準は、学校ごと、先生ごとに違っています。

相対評価も絶対評価も、ひとつの学校の中での評価であって、基本的に他校の生徒と比べられものではありません。相対評価であれば、集団の学力が違うのに、その中で上から順番に評価をつけたものを比べることは不平等です。また、絶対評価であれば、テストの難易度が違うのですから、同じ学力の生徒でも、他の学校に行けば評価が変わってしまうのです。

まぁ、そんな成績を高校入試や大学入試の資料として使うことの矛盾はあるのですが・・・

とにかく、今の小中学校の成績は「絶対評価」であって、その学校のテストの難易度が易しければ、評価は基本的に高めにつく傾向がある、ということです。そして、小学校のテストはほぼ全員が満点をとれるようなもので、中学の定期試験も80点〜90点のところに最も多くの生徒が集まるような難易度のものになっている、ということです。

今時の「評定5」は、保護者の方が小中学生だったときの「評定5」とは全く違うものだ、ということです。現実に、中学校の成績がオール5の生徒でも、県の高校入試で450点をとれる生徒もいれば、350点しかとれない生徒もいる、というのが実際で、その生徒の持っている学力とはリンクしていないのです。

学校の成績は、その生徒が所属している学校での「ふだんの学習」に対する評価だ、ということです。もちろん、大切な評価ではありますが、その生徒の「本当の学力」を示しているわけではない、ということを保護者の方はしっかりとわかっておくべきです。オール5の生徒がオール4の生徒よりも相対的に学力が高い、という評価ではない、ということです。