お父さん、お母さん、子どもを外へ連れ出しましょう。

娘の結婚式の際、両親への手紙といったものを彼女がみんなの前で読みました。定番です。もちろん、涙なくして聞いていられませんでしたが、その中身が「・・・歩き始めてすぐにお父さんにひもをつけられてスキーをしたり、泣きながら尾瀬を歩いても誰も助けてくれずに自力で歩くしかなかったり・・・自然の中で育てられてたくましくなりました」なんてくだりがありました。まあ、確かに事実ですが、微苦笑でした。

子どもの頃だけではなく、成長してからも、娘とは様々にでかけました。去年も四国を一周しましたし、その前の年は中国地方、その前年は九州地方・・・ 高校入学、大学入学の際は、妻と香港やイタリアなどにも行っています。わたしの仕事が夜の仕事で、なかなか接点を持つことが難しかったこともあり、できる限り時間を共有できる時はそうする努力をしてきました。それも単なる観光旅行ではなく、その地域を知り、接し、感じるような時間にするようにしました。

そんなことが娘の成長に寄与したのかな、と思ってもいます。

小中学生の地理の学習をしていていつも思うのですが、多くの子たちが遠くにでかけた体験を持っていません。それぞれの家庭にそれぞれの事情があるのでしょうが、できれば、子どもさんを連れていろんなところにでかけてみてはどうでしょうか。確かにお金がかかりますが、それは抑えることも可能です。わたしの家族の旅行は、基本的にビジネスホテルやユースホステル泊まりで、お金がかかる施設などにもほとんど立ち寄りません。移動もレンタカーを使えば、それほどかかるものでもありません。やり方です。

大切なのは、みんなでいろんなものを見たり、聞いたりすることではないでしょうか。白川郷の朝の散歩、京都の苔寺での写経、滋賀の安土城跡の散策、奈良飛鳥でのサイクリング、瀬戸内小豆島の夕日、大阪道頓堀のお好み焼き、平泉毛越寺の宿坊宿泊,シーカヤックから見た海の景色・・・ いろんな風景や風や味を娘とは共有してきました。そんな時間が今は宝物です。

自分の目で見て、自分の肌で感じて、自分の手でさわって・・・ 情報はなんでもネットで手に入る時代だからこそ、そうした体験が子どもの成長には重要なのだと思います。お父さん、お母さん。子どもさんを外へ連れ出しましょう。できれば自然の風を感じられるところに。ことばが違う場所に。いつも見慣れた景色とは違う風景の広がる場所に。そうした体験が、子どもの積極性やアクティブさに間違いなくつながります。前に進んでいくチカラの源になります。